• 本

国家は破綻する 金融危機の800年

出版社名 日経BP社
出版年月 2011年3月
ISBNコード 978-4-8222-4842-0
4-8222-4842-9
税込価格 4,400円
頁数・縦 588P 21cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • ギリシャの破綻はなにも今に始まったことではなかった。

    世界の金融経済を揺さぶっているギリシャですが、世界で一番はじめにデフォルトしたのはなんとギリシャだったのです。それも何百年も昔の話。たびたびデフォルトを起こしていたとは・・・。それでは問題ですが、ジンバブエのインフレ率が一時期話題となりましたが、何%までいったかご存知でしょうか?なんと2億%超(公式の発表の数字ですが、米シンクタンクの試算では年率897垓%という聞いたことのない桁に上るという数字も出ている)ですよ。瞬間を切り出してみるとギリシャ、スペイン、イタリアと南欧の不安要素は連日紙面を踊っていますが、この本を読むと繰り返し起きている局面の中の一部分ということがよく分かります。

    (2012年6月22日)

商品内容

要旨

本書は、さまざまな形をとって起きてきた金融危機を数字で綴る歴史の本である。私たちがこの本で伝えたいのは、「これはいつか来た道だ」という一言に尽きる。最近の金融狂騒曲がまったく新種のように見えるとしても、いやどの危機もかつての危機とは異なるように見えるとしても、歴史を遡り、また世界を見渡せば、たいていは過去の危機と驚くほど似通っていることに気づく。前例を知り類似性や共通性を知っておくことは、将来の危機発生リスクを抑えるうえでも、また不幸にも危機が発生した場合に賢明に対処するうえでも、世界の金融システムをよりよいものにする第一歩と言えよう。

目次

金融の脆さと信頼の移ろいやすさを巡る直観的考察
第1部 金融危機とは何か
第2部 公的対外債務危機
第3部 国内債務とデフォルトの忘れられた歴史
第4部 銀行危機、インフレ、通貨暴落
第5部 サブプライム問題と第二次大収縮
第6部 過去から何を学んだか

著者紹介

ラインハート,カーメン・M. (ラインハート,カーメンM.)   Reinhart,Carmen M.
メリーランド大学教授。キューバ難民の子供。両親とカバン3つでアメリカに逃れてきた。ベアー・スターンズのチーフ・エコノミストなどを経てコロンビア大学で研究生活に
ロゴフ,ケネス・S. (ロゴフ,ケネスS.)   Rogoff,Kenneth S.
ハーバード大学教授。1953年生まれ。80年マサチューセッツ工科大学で経済学博士号を取得。99年からハーバード大学経済学部教授。国際金融分野の権威。2001〜03年、IMFのチーフエコノミストを務めた
村井 章子 (ムライ アキコ)  
翻訳家。上智大学文学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)