• 本

空也上人がいた

出版社名 朝日新聞出版
出版年月 2011年4月
ISBNコード 978-4-02-250850-8
4-02-250850-7
税込価格 1,320円
頁数・縦 155P 20cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 空也上人は口から人生の重荷を噴き出している?

    介護の現場が舞台。若い男、中年女性、老人が主人公。人は皆重荷を背負って生きている。教科書で見た空也上人の口から噴き出ているのは仏様でなく、人々みなの人生の重荷なのだろうか。意表を突くラストもおかしく悲しい。

    (2012年1月5日)

商品内容

要旨

ヘルパーと老人とケアマネと、介護の現場で風変わりな恋がはじまる。ぬぐいきれない痛みを抱える人々と一緒に歩く空也上人とは?都会の隅で起きた、重くて爽やかな出来事。

出版社
商品紹介

介護の現場で、若い男性ヘルパーと81歳の老人と女性ケアマネの間で風変わりな恋が始まる。山田太一、19年ぶりの書き下ろし小説。

おすすめコメント

山田太一の19年ぶりの書き下ろし力作小説。特養ホームで老婆を死なせてしまった27歳のヘルパー草介は、女性ケアマネの重光さんの紹介で、81歳の老人の在宅介護を引き受ける。介護する側の疲労、介護される側のいたわり。ヘルパーと老人とケアマネの風変わりな恋がはじまる。彼らはどこまで歩いていくのか。そして、心の痛みを抱える人々と一緒に歩いてくれる空也上人とは?重くて爽やかな衝撃作。

著者紹介

山田 太一 (ヤマダ タイチ)  
昭和9年、浅草生まれ。昭和33年松竹大船撮影所に入社し、助監督として木下恵介に師事。40年に同社退社後、シナリオライターとして独立し、主としてテレビドラマの脚本を執筆。当時、大家族的なホームドラマが多かった中で、核家族の諸問題を多元的に見た作品で注目された。52年TBS系列で放送された「岸辺のアルバム」で脚本家としての地位を確立した。その後「ふぞろいの林檎たち」「日本の面影」など話題作を手がける。58年向田邦子賞、60年菊池寛賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)