• 本

原発を終わらせる

岩波新書 新赤版 1315

出版社名 岩波書店
出版年月 2011年7月
ISBNコード 978-4-00-431315-1
4-00-431315-5
税込価格 902円
頁数・縦 245,2P 18cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 原発を続けようという思考が危険きまわりないことがわかる

    安全神話が崩れた今、それでも原発を続けようという人が、関係者だっけでなく、大勢います。フクシマは、地震には、大丈夫だったが、想定外の津波でやられた。単に電源喪失しただけではないかという人もいます。津波と電源の対策をしただけで大丈夫なのでしょうか?本書は地震学者の石橋はじめ、原発の設計者や研究者など14名の共著です。津波の前に地震で破壊されていたという指摘もされています。フクシマの事故、原発の問題点、どう終わらせるかという構成になっています。止めるという人も続けるという人も是非一読してください。

    (2011年7月31日)

商品内容

要旨

福島第一原発事故により、原発の安全神話は完全に崩れ去った。私たちには原発から脱却する以外に道はない。そしてそれは可能なのだ。これまでも原発の危険性に警鐘を鳴らしてきた一四名が、事故を徹底的に検証し、原発の問題性を多角的に考察。原発を終わらせるための現実的かつ具体的な道を提案する。

目次

1 福島第一原発事故(原発で何が起きたのか
事故はいつまで続くのか
福島原発避難民を訪ねて)
2 原発の何が問題か―科学・技術的側面から(原発は不完全な技術
原発は先の見えない技術
原発事故の災害規模
地震列島の原発)
3 原発の何が問題か―社会的側面から(原子力安全規制を麻痺させた安全神話
原発依存の地域社会
原子力発電と兵器転用―増え続けるプルトニウムのゆくえ)
4 原発をどう終わらせるか(エネルギーシフトの戦略―原子力でもなく、火力でもなく
原発立地自治体の自立と再生
経済・産業構造をどう変えるか
原発のない新しい時代に踏みだそう)

著者紹介

石橋 克彦 (イシバシ カツヒコ)  
1944年神奈川県に生まれる。1968年東京大学理学部地球物理学科卒業。1973年東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。東京大学理学部助手、建設省建築研究所国際地震工学部室長、神戸大学都市安全研究センター教授を経て、神戸大学名誉教授。専攻は地震テクトニクス(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)