• 本

震える牛

出版社名 小学館
出版年月 2012年2月
ISBNコード 978-4-09-386319-3
4-09-386319-9
税込価格 1,760円
頁数・縦 349P 20cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全2件

  • 日本の隠蔽体質に斬り込んだ大作!!

    「大店法の廃止」により商店街が活気を失い、高齢者が、「買い物難民」にならざるを得なくなっている。出版業界でも個性のある街の書店が、廃業していった一因でもある。原発の問題を考えても、文中くりかえし出てきたこの言葉、「幾度となく、経済的な事由が、国民の健康上の事由に優先された。秘密主義が、情報公開の必要性に優先された。そして政府の役人は、道徳上や倫理上の意味合いではなく、財政上の、あるいは官僚的、政治的な意味合いを最重要視して行動していたようだ」に著者からの訴えを強く感じた。著者の相場英雄さんと多くの読者で語り合いたい。(ミシマ社『THE BOOKS』より転載)

    (2013年3月14日)

  • ☆「平成版『砂の器』」の看板に偽りなし!!

    とにかく読んでみてください。

    面白すぎて卒倒します!!!

    間違いなく今年これは来ます!!!

    (2012年3月12日)

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商品内容

要旨

消費者を欺く企業。安全より経済効率を優先する社会。命を軽視する風土が、悲劇を生んだ。超弩級、一気読みエンターテイメント。

出版社
商品紹介

警視庁捜査一課継続捜査班に勤務する田川信一は、未解決事件の捜査を命じられる。田川は事件の核となる部分に、日本という国の構造変化が大きく関連していることに気付く。

おすすめコメント

平成版『砂の器』誕生! 警視庁捜査一課継続捜査班に勤務する田川信一は、発生から二年が経ち未解決となっている「中野駅前 居酒屋強盗殺人事件」の捜査を命じられる。 初動捜査では、その手口から犯人を「金目当ての不良外国人」に絞り込んでいた。田川は事件現場周辺の目撃証言を徹底的に洗い直し、犯人が逃走する際ベンツに乗車したことを掴む。ベンツに乗れるような人間が、金ほしさにチェーンの居酒屋を襲うだろうか。同時に殺害されたのは、互いに面識のない仙台在住の獣医師と東京・大久保在住の産廃業者。田川は二人の繋がりを探るうち大手ショッピングセンターの地方進出、それに伴う地元商店街の苦境など、日本の構造変化が事件に大きく関連していることに気付く。  これは、本当にフィクションなのか?  日本の病巣、日本のタブーに斬り込んだ、  衝撃のエンターテイメント大作!

出版社・メーカーコメント

平成版『砂の器』誕生! 警視庁捜査一課継続捜査班に勤務する田川信一は、発生から二年が経ち未解決となっている「中野駅前 居酒屋強盗殺人事件」の捜査を命じられる。初動捜査では、その手口から犯人を「金目当ての不良外国人」に絞り込んでいた。田川は事件現場周辺の目撃証言を徹底的に洗い直し、犯人が逃走する際ベンツに乗車したことを掴む。ベンツに乗れるような人間が、金ほしさにチェーンの居酒屋を襲うだろうか。偶然同時に殺害されたかに見える二人の被害者、仙台在住の獣医師と東京・大久保在住の産廃業者。田川は二人の繋がりを探るうち大手ショッピングセンターの地方進出、それに伴う地元商店街の苦境など、日本の構造変化が事件に大きく関連していることに気付く。これは、本当にフィクションなのか? 「地方」の現状を描くことであぶり出させる、日本の病巣! 衝撃のミステリーエンターテイメント大作!

著者紹介

相場 英雄 (アイバ ヒデオ)  
1967年新潟県生まれ。2005年に「デフォルト(債務不履行)」で第2回ダイヤモンド経済小説大賞を受賞しデビュー。現在、JBP(ジャパン・ビジネス・プレス)にて、「ニッポンビジネス・ナナメヨミ」連載中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)