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五感で読む漢字

文春新書 853

出版社名 文藝春秋
出版年月 2012年3月
ISBNコード 978-4-16-660853-9
4-16-660853-3
税込価格 858円
頁数・縦 191P 18cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 旨いものをつまむ=「指」、大きな耳+人=「聖」

    古代中国人の感性によって作り出された「漢字」。五感にまつわる文字を読み解きながら、そこに託された思いを探ります。漢字が三千年の時を経てもなお使い続けられている理由がわかる一冊です。

    (2013年10月25日)

商品内容

要旨

約三千三百年前に作られた漢字には、古代中国人の生き生きとした感性が反映されている。「見・聞・食・嗅・触」にまつわる文字を読み解くことで、現代人が失いつつある五感を呼び覚ませるのではないか。若き中国人研究者が誘うイマジネーション豊かな漢字の世界。

目次

第1章 「目」に宿る霊力(「目」の紋様は語る
「二重の瞳」はカリスマの証 ほか)
第2章 聡明さを表す「耳」(より深い霊力
日本と中国、福耳伝説 ほか)
第3章 味覚から生まれた「美」(古代中国の料理は油っこくなかった
中国最古の医学書にみる味の基本 ほか)
第4章 日本の匂い、中国の香り(日本独特の「におい」の感性
神と一体になるための香 ほか)
第5章 手で触る文化(アリストテレスの触覚
孟子と荀子の考察 ほか)

著者紹介

張 莉 (チョウ リ)  
1968年生まれ、中国天津市出身。1996年、留学のために来日。2005年、京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了。博士(人間・環境学)。漢字文化・書道文化専攻。2007年〜2011年、立命館大学外国語嘱託講師(中国語)。現在、同志社女子大学現代社会学部准教授(特別契約教員)。中国語を教える傍ら、漢字を中心とする中国・日本の文化史を研究している。平成23年度漢検漢字文化研究奨励賞佳作受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)