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次に来る自然災害 地震・噴火・異常気象

PHP新書 797 地球科学入門 1

出版社名 PHP研究所
出版年月 2012年5月
ISBNコード 978-4-569-80483-5
4-569-80483-7
税込価格 792円
頁数・縦 205P 18cm

商品内容

要旨

東日本大震災はいまだ終わっていない。むしろ「巨大災害の世紀」が幕を開けたのだ。太平洋沖で起きるM8クラスの「余震」、首都圏直撃の恐れもある「直下型地震」、富士山も含めた「活火山の噴火」、300年に1度の三連動地震による「西日本大震災」―これら四つが目前に迫っている。京大人気教授がわかりやすく解説。自分の身は自分で守るしかない時代に、これだけは知らないと危うい基礎知識と最新情報。

目次

第1章 「地震」は忘れる前にやってくる(300年に1度の超弩級、「三連動地震」が太平洋岸で起きる
地震が来ない場所のない日本、直下型地震の予測は至難の業
津波が来たら遠くへ逃げるよりも、高い場所へ駆け上がれ
日本全国の軟弱地盤の下には、未知の活断層が隠れている
発生確率88パーセント以上の東南海地震に備える
緊急地震速報が出たら、自分の身を守るためにまず何をすべきか
地震時の帰宅困難者は数百万人、会社に食料や防災品を備蓄せよ
休日に震災時の「帰宅支援マップ」を手に、自分の足で実際に歩いてみよう)
第2章 「火山」はいつ噴火してもおかしくない(日本列島の地震と火山は、プレートの動きが原因
火山灰の噴出による損害は、同時多発テロをしのぐ金額
注意すべき活火山は110個、休火山と死火山はもはや死語
科学を用いた噴火予知で災害を減らすことは可能
時期は特定できないが、富士山は100パーセント噴火する
大きな噴火は、異常気象を引き起こすことがある
約700年に1回の巨大地震が、「そろそろ」起きても不思議はない
自然災害で命を落とすのは、「自分だけは大丈夫」の思い込み)
第3章 「異常気象」はいつまで続くのか(偏西風によって気圧の配置が崩れると、異常気象になりうる
長期的には寒冷化する地球、「温暖化」は短期的な現象か?
地球温暖化によって台風は巨大化するのか?
「エルニーニョ現象」と「ラニーニョ現象」が日本に及ぼす影響とは?
雷は家屋の内部に侵入し、電気器具を破壊する
竜巻とダウンバーストは、突然襲ってくる
熱帯夜だけでなく「ゲリラ豪雨」を引き起こすヒートアイランド現象
地球規模で環境汚染が拡大、乾燥地域から黄砂が飛来する
有害な紫外線を吸収するオゾン層、貴重な生命の砦は守れるか)

著者紹介

鎌田 浩毅 (カマタ ヒロキ)  
1955年東京都生まれ。東京大学理学部地学科卒業。通産省(現・経済産業省)を経て97年より京都大学大学院人間・環境学研究科教授。理学博士。専門は火山学、地球科学、科学コミュニケーション。テレビ、ラジオ、講演会で科学をわかりやすく解説する「科学の伝道師」。京大の講義は毎年数百人を集める人気で教養科目1位の評価。モットーは「おもしろくて役に立つ教授」。日本地質学会論文賞受賞(96年)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)