• 本

きみはいい子

出版社名 ポプラ社
出版年月 2012年5月
ISBNコード 978-4-591-12938-8
4-591-12938-1
税込価格 1,540円
頁数・縦 318P 20cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全3件

  • いい子じゃなくてもいい。きっと、みんな誰かにとっての特別なひとだから。ひとりしかいない自分。今、自分がここにいることの意味を考えてみてほしい。あなたの大切なひとは、

    誰ですか?そばにいてください。そのひとに、大好きだよって伝えてください。この本は、勇気の本です。

    (2013年7月25日)

  • 心に響く、切なく温かい物語。

    ひとつの街を舞台にした連作短編集。
    主人公は、おばあちゃんであったり、子どもであったり先生であったりと様々ですが、ひとりひとりの気持ちが丁寧に描かれていて、だんだんと引き込まれていく作品です。
    桜ヶ丘という街の象徴でもある小学校の桜の木が、読み終える頃にははっきりとしたイメージとして浮かびあがり色鮮やかに心に残りました。
    切なく、温かい人間の物語を味わいたい方にはお薦めです。

    (2013年4月13日)

  • きみはいい子

    “虐待”や“学級崩壊”といったテーマでつながった短編連作集。だがテーマの重さを感じないのは、静かな文章の流れのせいだろう。読後にズシリとくる感覚がこの作品の完成さを裏付ける。人はふれあわなければ生きていけない、そしてさりげなくかわされるコトバが、相手にどのように伝わって、どのようにしみこんでいってしまうのか。ふと、考えこんでしまう。身近でさりげない物語だが、胸打つ作品に出会えた。

    (2013年2月24日)

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商品内容

文学賞情報

2012年 第28回 坪田譲治文学賞受賞

要旨

夕方五時までは家に帰らせてもらえないこども。娘に手を上げてしまう母親。求めていた、たったひとつのもの―。それぞれの家にそれぞれの事情がある。それでもみんなこの町で、いろんなものを抱えて生きている。心を揺さぶる感動作。

著者紹介

中脇 初枝 (ナカワキ ハツエ)  
1974年、徳島県生まれ、高知県育ち。高知県立中村高等学校在学中に、小説『魚のように』で第二回坊っちゃん文学賞を受賞してデビュー。1996年、筑波大学卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)