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一億総ツッコミ時代

星海社新書 24

出版社名 星海社
出版年月 2012年9月
ISBNコード 978-4-06-138526-9
4-06-138526-7
税込価格 902円
頁数・縦 187P 18cm
シリーズ名 一億総ツッコミ時代

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • そんなとこツッこまれるのは、もう飽きた。

    この本は「なんだか生きにくい世の中だなあ」とぼんやり感じている人へのプレゼンです。マキタスポーツという芸人でもある著者の独特の立ち位置から放たれる批評のど真ん中を射抜く感覚は、もっとたくさんの人に届くべきで、共有できるものだと思います。あらゆる場所に蔓延するバラエティTVショー感や、SNS世間と対峙するための処世術としても参考になります。「ツッコミからボケへ」・「メタからベタへ」という2大テーマをわかりやすくなじみあるワードを折り混ぜて解説されており、真面目にボケて?いらっしゃいます。

    (2013年4月14日)

商品内容

要旨

ツイッターで気に入らない発言を罵倒し、ニコ生でつまんないネタにコメントし、嫌いな芸能人のブログを炎上させる。ネットで、会話で、飲み会で、目立つ言動にはツッコミの総攻撃。自分では何もしないけれど、他人や世の中の出来事には上から目線で批評、批難―。一般人がプチ評論家、プチマスコミと化した現代。それが「一億総ツッコミ時代」だ。動くに動けない閉塞感の正体はこうした「ツッコミ過多」にある。「ツッコミ」ではなく「ボケ」に転身せよ。「メタ」的に物事を見るのではなく「ベタ」に生きろ。この息苦しい空気を打破し、面白い人生にするために!異才・槇田雄司(マキタスポーツ)による現代日本への熱き提言。

目次

序章 バラエティ番組化した日本
第1章 「ツッコミ高ボケ低」の気圧配置が生む閉塞感
第2章 ツッコミが支配した空気にどう対処すべきか
第3章 現代社会はボケ不足
第4章 メタでソーシャルなセルフブランディングに疲れた人々
第5章 民主主義より資本主義より「面白さ至上主義」

著者紹介

槇田 雄司 (マキタ ユウジ)  
1970年山梨県生まれ。芸名マキタスポーツ。芸人、ミュージシャン、コラムニスト、俳優。バンド「マキタ学級」を率いるミュージシャンでありながら、ビートたけし、浅草キッドも支持する実力派芸人。また、独自の批評的見地から音楽や時事問題を考察、論評する。芸人としては、音楽的造詣をもとにした音曲ネタを得意とする。自ら命名した「作詞作曲ものまね」は、従来の「声帯模写」「形態模写」とは一線を画す、知的なパロディネタとして好評を博している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)