• 本

ニッポンの刑務所30 All Color

出版社名 光文社
出版年月 2013年3月
ISBNコード 978-4-334-97739-9
4-334-97739-1
税込価格 2,090円
頁数・縦 159P 25cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 塀の中と、その日常に触れる写真集

     我々一般人にとっては、塀の中の彼らがこちらを「娑婆」と呼ぶように、
    一種隔絶された環境である刑事収容施設。この写真集は、中でも主要な、
    あるいは特色のある施設に焦点を当て、その施設や、そこでの日常の一場面を
    収めたものである。本書では立ち入ることはもとより、普段ではなかなか見る事の
    叶わない施設内部の様子や、作業や各種行事に勤しむ収容者の姿などが見られる。

     全国に点在する施設のうち、北は札幌から南は九州まで、初犯者のための
    刑務所から累犯者を対象とするもの、そして医療、交通刑務所から少年院まで、
    様々な施設が紹介されており、実際にどんな作業が行われているのか、そして
    社会復帰のためにどのようなプログラムが用意されているのかが分かり、特に
    職業訓練ではパソコンやCAD(製図)、果てには船員になるための資格課程など、
    「こんなものまであるのか」と驚かされる。

     社会の変化によって司法と我々の距離が縮まり、行刑制度にも無関心でいられない
    昨今、塀の中を覗き、あるいはそこに触れるための一冊としてオススメしたい。

    (2013年6月3日)

商品内容

要旨

女子刑務所での盆踊りやネイルアート、暴力団受刑者たちのド迫力運動会から、一足4万円の手作り最高級紳士靴、うどん製造、墓石の加工、大型船の建造など多岐にわたる仕事まで、全国の30施設を取材、撮影。

目次

第1章 日本最大の刑務所―刑務官の1日/府中刑務所
第2章 日本最大の刑事施設―東京拘置所
第3章 日本最古の刑務所―奈良少年刑務所(旧奈良監獄)
第4章 ハイテク刑務所―美祢社会復帰促進センター(男子収容棟/女子収容棟)
第5章 女子刑務所―笠松刑務所・岩国刑務所
第6章 塀の中の仕事&行事
第7章 交通刑務所―市原刑務所
第8章 LA長期刑務所―岡山刑務所
第9章 少年院―和泉学園・東北少年院

出版社
商品紹介

全国の刑務所・施設を撮り続けてきた日本で唯一の女性カメラマンの写真集。貴重な東京拘置所の内部撮影も。

著者紹介

外山 ひとみ (トヤマ ヒトミ)  
静岡県富士市生まれ。20歳で写真集『家』を出版しフリーランスに。’98年、『MISS・ダンディ』(男として生きる女性たち)で、ドキュメンタリー写真大賞・人物ルポ部門賞受賞。2008年、世界最大写真集『Women of Vietnam』を制作(4m×3m)し、Guinnessに認定。’09年、同作品が“Asian Art Biennial”に招待を受け、国立台湾美術館に長期展示される。川越少年刑務所篤志面接委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)