• 本

薔薇とビスケット

出版社名 小学館
出版年月 2013年5月
ISBNコード 978-4-09-386352-0
4-09-386352-0
税込価格 1,540円
頁数・縦 221P 20cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 東京堂書店 神保町店より

    介護士の主人公が、昭和十三年の銀座にタイムスリップ。
    そこで出会った人たちが・・・と書くと、単なるファンタジーですが、
    仕事だけでは割り切れない、「人」を相手にする職業に対する
    言葉にできないわだかまりの描き方が納得。ラストは、ほんわか。

    (2013年6月13日)

商品内容

文学賞情報

2012年 第13回 小学館文庫小説賞受賞

要旨

老人ホームに勤める介護士竜崎徹が迷い込んだ先は昭和十三年の銀座。美しい芸者千菊と出逢い思いもかけぬドラマが始まる…。若い介護士が遭遇した、お盆の夜の奇跡。

出版社
商品紹介

若い介護士・徹が昭和13年にタイムスリップ。彼がそこで出会う人々の中に、自分が働く老人ホームの入居者を発見する。人生に未熟な彼が、老人たちの若く希望に満ちた時代を知り成長していく、読後感爽やかな作品。

出版社・メーカーコメント

若い介護士・徹が体験するお盆の夜の奇跡 竜崎徹は25才の介護福祉士。都内にある特別養護老人ホーム『安養ホーム』に就職して5年目だ。恒例のお盆祭りの夜、危篤となった入所者の部屋で遺影用の写真を捜しているうちに時空を越えてしまう。昭和13年の新橋の芸者置屋『桜屋』に出現した徹。そこでは寝たきりの主人が喉を詰まらせて死にかけていたが徹は救命措置を施し、命を救う。右も左も分からぬ時代で、主人のお抱え世話人として住み込むことになった徹は美しい芸者など、さまざまな人々と出会うことになる。しかし徹はその中に、どこか見覚えのある人物がいることに気付いた・・・。平成と昭和、2つの時代を舞台に、波乱な人生が交差する。第13回小学館文庫小説賞授賞作品。発売前から各紙誌に取り上げられた61歳の新人作家が描く、読後感爽やかな作品。

著者紹介

桐衣 朝子 (キリエ アサコ)  
1951年、大阪府生まれ。福岡市内の高校を卒業後、歯科衛生士専門学校に学び、英語塾講師を経て結婚。1997年、46歳で社会人入試に合格し福岡大学人文学部文化学科に入学、心理学を専攻。2003年、52歳で九州大学大学院に入学。哲学と生命倫理学を学ぶ。2005年比較社会文化修士課程修了。第13回『小学館文庫小説賞』受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)