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この国はなぜ被害者を守らないのか 子ども被災と薬害エイズ

PHP新書 872

出版社名 PHP研究所
出版年月 2013年6月
ISBNコード 978-4-569-81321-9
4-569-81321-6
税込価格 880円
頁数・縦 171P 18cm

商品内容

要旨

日本中が団結し、政府を動かした薬害エイズ裁判からもうすぐ20年。当時、初めて実名を公表し、原告として闘った川田氏は、社会を変えるには政治しかない、と国政の場に立った。しかし東日本大震災後に彼がみたのは、あのときから何も変わらぬこの国の姿だった―。放射能の被害から子どもを救うため、必死の思いで成立させた「子ども・被災者支援法」に、なぜ国は1円も予算をつけないのか。そこには、利益のためにいのちがやすやすと切り捨てられるカラクリがある。「時代は変わるのではなく、変える」。日本の未来を担う「子ども」を守り抜くために、いますぐ私たちができること。

目次

第1章 薬害、公害、原発事故。すべては同じ根っこから(いのちより利益優先の仕組み
高木博士の危惧が現実に ほか)
第2章 立法の場に挑む(原点は薬害エイズ
薬害エイズ裁判の原告に ほか)
第3章 いのちを守れ!(放射能の被害からいのちを守る
原発以外にも回転ドアはそこら中に ほか)
第4章 いのちを守る法律はこうしてつくられた(児玉教授の告発―国会は何をやっているのですか?
党派を超えて取り組んだ「子ども・被災者支援法」 ほか)
第5章 政治家の動かし方(政治に失望する前に
どうしたら声は届くのか ほか)

著者紹介

川田 龍平 (カワダ リュウヘイ)  
1976年、東京都生まれ。2003年、東京経済大学経済学部卒業(この間、独ケルン大学に留学)。生後6カ月で血友病と診断され、治療のために投与された輸入血液製剤でHIVに感染。93年、国と製薬会社の責任を問う東京HIV訴訟原告に加わり、95年3月に実名を公表。同年7月、3500人とともに「あやまってよ’95人間の鎖」で厚生省(当時)を取り囲む。96年3月、実質勝訴の和解を勝ち取る。その後、衆議院議員川田悦子秘書、松本大学非常勤講師を経て、07年7月、東京選挙区において完全無所属で参議院議員に当選。09年12月、みんなの党に入党。現在、党政調副会長、東日本大震災復興特別委員会理事、厚生労働委員会委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)