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日本仏教の社会倫理 「正法」理念から考える

岩波現代全書 012

出版社名 岩波書店
出版年月 2013年9月
ISBNコード 978-4-00-029112-5
4-00-029112-2
税込価格 2,530円
頁数・縦 281P 19cm

商品内容

要旨

仏教には本来、社会倫理的な実践が大きな要素として備わっていた。近代的な宗教観のもとで見落とされがちだった日本仏教の倫理性・社会性の側面が、現代社会の中で再び顕わになりつつある。本書は、「正法」理念に着目しながら、日本仏教の実践思想の系譜を捉え直し、宗派主義の枠を超えた新しい日本仏教史像を描く試みである。

目次

序章 日本仏教を捉え返す
第1章 出家と在家―近代的な仏教理解を超えて
第2章 仏教と国家―正法を具現する社会
第3章 正法と慈悲―仏教倫理の基礎概念
第4章 正法と末法―日本仏教の形成
第5章 正法復興運動の系譜―中世から近世へ
第6章 在家主義仏教と社会性の自覚―近代から現代へ
終章 東日本大震災と仏教の力

著者紹介

島薗 進 (シマゾノ ススム)  
1948年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。東京大学文学部宗教学科教授を経て、現在、上智大学神学部教授、同大学グリーフケア研究所所長。専攻は近代日本宗教史、比較宗教運動論、死生学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)