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言葉の胎児たちに向けて 同調から共感へ

出版社名 アドリブ
出版年月 2014年10月
ISBNコード 978-4-900632-60-8
4-900632-60-0
税込価格 1,980円
頁数・縦 195P 21cm

商品内容

要旨

近現代の闇を照らし、新たな関係のあり方を模索する。見えないものに目を凝らし、言葉にならない声に耳を澄ます…。そこから生まれるものとは?

目次

第1章 同調する風景(『1923年福田村の虐殺』から考える
過ちを認めない人々 ほか)
第2章 歌の力(震災復興応援ソング―広がる「ポエム」の気分
歌をなくした被災者 ほか)
第3章 共感へ(受けとめることの大切さ―少年刑務所の中で
言葉の胎児たち―記憶の底に隠れているもの ほか)
座談を終えて(「飾らない言葉」の力
詩。切れてつながる、ということ。 ほか)

著者紹介

寮 美千子 (リョウ ミチコ)  
1955年、東京都生まれ。外務省、広告制作会社勤務などを経て、童話や小説を書きはじめる。86年、『ねっけつビスケットチビスケくん』で毎日童話新人賞を受賞。2005年、『楽園の鳥 カルカッタ幻想曲』(講談社)で泉鏡花文学賞を受賞。06年、奈良市に移住し、翌年から奈良少年刑務所の「社会性涵養プログラム」の講師を務める。10年にはその成果を編纂した『空が青いから白をえらんだのです 奈良少年刑務所詩集』を長崎出版から出版した(のちに新潮文庫)。宮沢賢治学会会員
姜 信子 (キョウ ノブコ)  
1961年、横浜市生まれ。86年、『ごく普通の在日韓国人』でノンフィクション朝日ジャーナル賞を受賞(87年、朝日新聞社刊。のちに朝日文庫)。人間を囲い込む「国家」「民族」あるいは「在日」といった言葉からこぼれおちるもの、ひそやかな声を追いかけて、越境の旅をつづける。『棄郷ノート』(作品社)で2001年度熊日文学賞、『追放の高麗人』(写真アン・ビクトル、石風社)で2003年度地方出版文化功労賞を受賞
中川 五郎 (ナカガワ ゴロウ)  
1949年、大阪府生まれ。シンガー・ソングライター。高校在学中からアメリカのフォークソングの影響を受け、曲作りを始める。68年、『受験生ブルース』『主婦のブルース』などを発表。69年にアルバム『終わりはじまる』をリリースする。70年以降、音楽に関する文章や歌詞の対訳などを中心に活動。90年代以降は、音楽活動のほか、小説の執筆や海外の小説の翻訳なども行う
末森 英機 (スエモリ ヒデキ)  
1955年、東京都生まれ。詩人。78年、初詩集『楽園風』を発表。悪行がたたって2001年に入院を強いられる。酒と絶縁した後は「やんちゃクリスチャン」として、山谷地区での炊き出し、イベントのプロデュースなど、多くの社会活動にも参加。東日本大震災後、瓦礫の撤去、側溝・屋内の泥かき作業に参加するほか、仮設住宅の集会所や「福幸商店街」の店頭などで、ギターを鳴らして歌を歌う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)