• 本

その可能性はすでに考えた

講談社ノベルス イT−02

出版社名 講談社
出版年月 2015年9月
ISBNコード 978-4-06-299055-4
4-06-299055-5
税込価格 990円
頁数・縦 254P 18cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 不可能を追う探偵と拷問好き美女が織りなす奇蹟をめぐる物語

    異様な事件の状況が示す真相。考えられる可能性は、現実的には無理でも可能性ならいくらでも言える。それを探偵はすべて否定するという。否定しきったときに残るのは奇蹟だけ。
    生涯のすべてを賭けてこの世に”奇蹟”は起こるのだという事を探偵は証明したい、その必要がある。
    不可能を追い求める探偵と拷問好き(?)の中国人美女のかけあいのかみ合わなさ具合も楽しい(アンチ)ミステリ。

    (2015年9月22日)

商品内容

要旨

かつて、カルト宗教団体が首を斬り落とす集団自殺を行った。その十数年後、唯一の生き残りの少女は事件の謎を解くために、青髪の探偵・上笠丞と相棒のフーリンのもとを訪れる。彼女の中に眠る、不可思議な記憶。それは、ともに暮らした少年が首を斬り落とされながらも、少女の命を守るため、彼女を抱きかかえ運んだ、というものだった。首なし聖人の伝説を彷彿とさせる、その奇蹟の正体とは…!?探偵は、奇蹟がこの世に存在することを証明するため、すべてのトリックが不成立であることを立証する!!

おすすめコメント

「謎はすべて解けました。これは――奇蹟です。」 この傑作を読まずして、今年のミステリは語れない! かつて、カルト宗教団体が首を斬り落とす集団自殺を行った。その十数年後、唯一の生き残りの少女は事件の謎を解くために、青髪の探偵・上苙丞(うえおろじょう)と相棒のフーリンのもとを訪れる。彼女の中に眠る、不可思議な記憶。それは、ともに暮らした少年が首を切り落とされながらも、少女の命を守るため、彼女を抱きかかえ運んだ、というものだった――。首なし聖人の伝説を彷彿とさせる、その奇跡の正体とは……!? 探偵は、奇蹟がこの世に存在することを証明するため、すべてのトリックが不成立であることを立証する!!

著者紹介

井上 真偽 (イノウエ マギ)  
東京大学卒業。神奈川県出身。『恋と禁忌の述語論理』で第51回メフィスト賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)