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「病は気から」を科学する

出版社名 講談社
出版年月 2016年4月
ISBNコード 978-4-06-217937-9
4-06-217937-7
税込価格 3,300円
頁数・縦 389P 19cm

商品内容

要旨

科学も心も、万能ではない。過敏性腸症候群、がん、うつ、自己免疫疾患、分娩―。最新医療における「心の役割」を緻密な取材をもとに検証。イギリスの気鋭科学ジャーナリストによる知的興奮のノンフィクション!

目次

偽薬―プラセボが効く理由
型破りな考え―効力こそすべて
パブロフの力―免疫系を手なずける方法
疲労との闘い―脳の「調教」
催眠術―消化管をイメージで整える
痛み―バーチャルリアリティと鎮痛剤
患者への話し方―気遣いと治癒
ストレス―格差と脳の配線
マインドフルネス瞑想法―うつと慢性疾患
健康長寿―老化と社会的つながり
電気の刺激―神経で病気を治す
神を探して―ルルドの奇跡と科学

おすすめコメント

イギリス気鋭の科学ジャーナリストによる知的興奮のノンフィクション! スピリチュアルブーム、自然志向で「現代医学VS.自然療法」という対立が生まれた。「代替療法はまったく根拠のないエセ科学だ」と断じ、切り捨てる科学者。「心の力ですべての病は直る」と極論を述べるヒーラーや、スピリチュアルをお金に変える商売人。真実は、両者のはざまに存在した。「心の力」を治療に取り入れている最先端科学の研究者と医療現場、患者に、綿密な取材を敢行。がん、自己免疫系疾患、過敏性大腸症候群、うつ、パーキンソン病、自閉症、慢性疲労症候群などの病気に、心がどのような役割を果たしているかを解き明かす。*プラセボ効果を利用して鎮痛剤の使用量を抑える *催眠術を利用して過敏性大腸症候群の腸収縮を抑える *味覚と臭覚を訓練し、免疫系疾患の治療に役立てる *心の状態と生涯にわたる病気リスクの関係 *遺伝子の活性化など、心の状態が体の物理的構造に与える影響 エビデンスをもとに導き出された、「西洋医学=絶対」でもなく、「自然療法=インチキ」でもない「第三の真実」とは? 「病は気から」を科学すれば、思いや思考によって最先端医療の効果を最大化できる。ページを繰る手が止まらない!知的興奮のノンフィクション。

著者紹介

マーチャント,ジョー (マーチャント,ジョー)   Marchant,Jo
科学ジャーナリスト。生物学を学び、医療微生物学で博士号を取得。『ネイチャー』『ニュー・サイエンティスト』などの一流科学誌で記者、編集者をつとめたのち、独立。『ガーディアン』や『エコノミスト』に寄稿。海洋考古学から遺伝子工学の未来まで、先端科学の専門家として執筆活動をおこなう。ロンドン在住
服部 由美 (ハットリ ユミ)  
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)