• 本

向田理髪店

出版社名 光文社
出版年月 2016年4月
ISBNコード 978-4-334-91089-1
4-334-91089-0
税込価格 1,650円
頁数・縦 253P 20cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 田舎の町って色々あるんだよな

    かつては炭鉱で栄えた、北海道の小さな町で理髪店を営む、五十すぎのご主人 康彦
    過疎の町で静かな生活と思いきや、まわりで問題がわき起こる
    店の後継者、親の介護、農家の嫁さん、映画のロケ、スナックのママ、詐欺
    田舎の良い所やたくさんの悪い所が出てきますが、ご主人の人柄で暖かい話になっています。富良野の五郎さんとは、ちょっとちがうタイプかな
    同じ北海道の田舎町に住む者としては、身近に感じられました。

    (2016年4月30日)

商品内容

要旨

北海道。寂れてしまった炭鉱町。通りにひと気はないけれど、中ではみんな、侃々諤々。心配性の理髪店主人が暮らす北の町は、案外にぎやか。身に沁みて、心がほぐれる物語。

おすすめコメント

北海道苫沢。炭鉱で栄えたものの今は寂れ過疎化の町に、1軒の理髪店があった。誰もが勝手な意見をこぼしに来る店の日常を描いた。

出版社・メーカーコメント

札幌で就職した息子がわずか一年で帰郷。理髪店を継ぐと言い出した。幼馴染の老父が突然倒れた。残された奥さんは大丈夫? 異国の花嫁がやって来た。町民大歓迎。だが新郎はお披露目を避け続ける。なぜ? 町に久々のスナック新規開店。妖艶なママにオヤジ連中、そわそわ。映画のロケ地になり、全町民大興奮。だけどだんだん町の雰囲気が……。地元出身の若者が全国指名手配犯に! まさか、あのいい子が……。

著者紹介

奥田 英朗 (オクダ ヒデオ)  
1959年岐阜県生まれ。2002年『邪魔』で第4回大藪春彦賞受賞。’04年『空中ブランコ』で第131直木三十五賞受賞。’07年『家日和』で第20回柴田錬三郎賞受賞。’09年『オリンピックの身代金』で第43回吉川英治文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)