十二人の死にたい子どもたち
出版社名 | 文藝春秋 |
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出版年月 | 2016年10月 |
ISBNコード |
978-4-16-390541-9
(4-16-390541-3) |
税込価格 | 1,705円 |
頁数・縦 | 404P 20cm |
書店レビュー
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十二人の死にたい子どもたち
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- ほんのいえ宮脇書店越谷店 (埼玉県越谷市)
「天地明察」で本屋大賞、吉川英治文学新人賞を受賞して、一躍脚光を浴びたウブカタトウの初の本格現代長編ミステリー。注目せずにはいられない。登場人物たちの若さゆえの苦しみやきらめきが全編をつらぬいている。単なる推理小説枠にとらわれないストーリーテラーぶりを発揮している。メディアでも取り上げられた注目の一冊。多ジャンルに活躍する作者の、新境地がここに開かれた。
(2016年11月20日)
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商品内容
要旨 |
廃業した病院にやってくる、十二人の子どもたち。建物に入り、金庫を開けると、中には1から12までの数字が並べられている。この場へ集う十二人は、一人ずつこの数字を手にする決まりだった。初対面同士の子どもたちの目的は、みんなで安楽死をすること。病院の一室で、すぐにそれは実行されるはずだった。しかし、十二人が集まった部屋のベッドにはすでに一人の少年が横たわっていた。彼は一体何者なのか、誰かが彼を殺したのではないか。このまま計画を実行してもいいのか。この集いの原則「全員一致」にのっとり、十二人の子どもたちは多数決を取ろうとする。俊英・冲方丁がデビュー20年目にしてはじめて書く、現代長編ミステリー!性格も価値観も環境も違う十二人がぶつけ合う、それぞれの死にたい理由。彼らが出す結論は―。 |
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おすすめコメント
『マルドゥック・スクランブル』『天地明察』を経て、冲方丁がデビュー20年目にはじめて書く現代長編ミステリー! 廃業した病院にやってくる、十二人の子どもたち。建物に入り、金庫をあけると、中には1から12までの数字が並べられている。この場へ集う十二人は、一人ずつこの数字を手にとり、「集いの場」へおもむく決まりだった。初対面同士の子どもたちの目的は、みなで安楽死をすること。十二人が集まり、すんなり「実行」できるはずだった。しかし、「集いの場」に用意されていたベッドには、すでに一人の少年が横たわっていた――。彼は一体誰なのか。自殺か、他殺か。このまま「実行」してもよいのか。この集いの原則「全員一致」にのっとり、子どもたちは多数決を取る。不測の事態を前に、議論し、互いを観察し、状況から謎を推理していく。彼らが辿り着く結論は。そして、この集いの本当の目的は――。性格も価値観も育った環境も違う十二人がぶつけ合う、それぞれの死にたい理由。俊英・冲方丁が描く、思春期の煌めきと切なさが詰まった傑作。