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貧困と連帯の人類学 ブラジルの路上市場における一方的贈与

出版社名 春風社
出版年月 2017年2月
ISBNコード 978-4-86110-532-6
4-86110-532-3
税込価格 4,070円
頁数・縦 353P 20cm

商品内容

要旨

私は自分が要らないモノを他人にあげることはない。私にとっても重要なものだからこそ、あなたにあげる。首都ブラジリアの衛星都市、セイランジャ。その路上市場では、貧困地帯である北東部から移住してきた人々が働いている。貧乏人を自認する彼らは、ときに警察の取締りから逃れながら、働き者であることを誤り、困っている人に手を差し伸べる―路上商人たちの「正しさの規範」と「善さの規範」から、階層を越えた連帯の作法を探る。

目次

序論 過剰と欠乏の息苦しさ
第1章 ブラジルの縮図としての首都ブラジリア
第2章 路上市場の民族誌
第3章 「汗をかいたカネ」と「伸びるカネ」
第4章 三つの一方的贈与―邪視・ねだり・物乞い
第5章 一方的贈与論
結論 連帯の作法

著者紹介

奥田 若菜 (オクダ ワカナ)  
神田外語大学外国語学部専任講師。大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程満期退学、博士(人間科学)。専門は文化人類学。2003年にブラジル連邦共和国の路上市場にて現地調査を開始した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)