• 本

火のないところに煙は

出版社名 新潮社
出版年月 2018年6月
ISBNコード 978-4-10-350082-7
4-10-350082-4
税込価格 1,760円
頁数・縦 221P 20cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 霊感ゼロだけど怪異体験してみたい!という人におすすめ

    著者が怪談の執筆を依頼された、という体ではじまって自身が体験した怪異や人から聞いた話をつづった全六話の連作短篇集。
    主人公は論理的な思考の持ち主で、すべての怪異を理性的に受け止めていきます。そのクールさのおかげで怪異の怖さがずいぶん和らげられるのですが、物語が進むにつれてそれは仇となります。少しずつ積まれていく言霊は呪い。気がついたときには手遅れになっています。くれぐれもこれから読もうとお考えの方はお気をつけください。

    (2018年8月5日)

商品内容

要旨

「神楽坂を舞台に怪談を書きませんか」突然の依頼に、作家の「私」は、かつての凄惨な体験を振り返る。解けない謎、救えなかった友人、そこから逃げ出した自分。「私」は、事件を小説として発表することで情報を集めようとするが―。予測不可能な展開とどんでん返しの波状攻撃にあなたも必ず騙される。一気読み不可避、寝不足必至!!読み始めたら引き返せない、戦慄の暗黒ミステリ!

著者紹介

芦沢 央 (アシザワ ヨウ)  
1984年東京都生まれ。2012年『罪の余白』で第3回野性時代フロンティア文学賞を受賞しデビュー。2017年『許されようとは思いません』が第38回吉川英治文学新人賞の、2018年「ただ、運が悪かっただけ」が第71回日本推理作家協会賞短編部門の候補になった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)