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チャイナ・トリックス 経済大国中国の深層

イースト新書 104

出版社名 イースト・プレス
出版年月 2018年8月
ISBNコード 978-4-7816-5104-0
4-7816-5104-6
税込価格 998円
頁数・縦 278P 18cm

商品内容

要旨

いまや、アメリカにも追いつこうとする経済大国となった中国。しかしその経済発展の軌跡を奥深く観ていくと、重要な役割を担うさまざまなトリックが浮かびあがってくる。GDPの水増しをはじめ、中国という国特有の事象が引き起こす多くのトリックは、すべてが意図的なものとは言えない。しかし結果的に中国経済を大きく飛躍させ、その反面、国際的な摩擦を生み、都市部と地方部の格差や食品汚染などの歪みを生みだしている。中国の経済の裏側に隠された二〇のトリックを暴き出し、その功罪について、中国研究歴四五年の著者が解き明かす。

目次

中国のGDPに隠されたトリック
一〇キログラムの金貨に隠されたトリック
ネット預金の時差金利トリック
まさかの領収書の売買市場のトリック
ネット・ショッピング高利益のトリック
住宅過剰下の価格高騰のトリック
土地価格市場のトリック
中国の失業者数のトリック
中国の農村国家と都市国家のトリック
成長率ダウン下でも伸びる豊かさのトリック
加工食品、健康そっちのけのトリック
異常に膨れる投資のトリック
中国の異星人農業のトリック
高労働分配率のトリック
銀行不良債権のトリック
世界一の外食産業を生み出す「炊き増え」のトリック
増える財政赤字のトリック
キャッシュ・レスと人民元政策のトリック
中国の減価償却制度のトリック
庶民の味方の高利貸しトリック

おすすめコメント

近年、経済的目覚ましい発展を遂げる中国。 GDPはついに日本を抜き、アメリカに次ぐ世界第2位となった。しかしその経済発展の軌跡をつぶさに見ていくと、その裏にはある種のトリックが浮かびあがってくる。 その詳細について、複数のトリックを取り上げながら、中国研究歴45年の大学教授が徹底解説する。

著者紹介

高橋 五郎 (タカハシ ゴロウ)  
1948年新潟県生まれ。愛知大学法経学部経済学科卒。千葉大学大学院自然科学研究科博士課程修了(農学博士)。現在は愛知大学現代中国学部教授、同大学院中国研究科長。専門は中国農業経済学、アジアの食料問題(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)