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「東洋」を踊る崔承喜

出版社名 勉誠出版
出版年月 2019年2月
ISBNコード 978-4-585-27051-5
4-585-27051-5
税込価格 9,350円
頁数・縦 441,5P 図版8枚 22cm

商品内容

文学賞情報

2020年 第42回 サントリー学芸賞・芸術・文学部門受賞

要旨

朝鮮出身の舞踊家崔承喜は、いかなるイメージ戦略を行い、一九三〇年代の日本で舞踊芸術家としての地位を確立したのか。日本と朝鮮、さらに世界の人々はどのような存在として受け止めたのか。新発見資料多数を含む、絵画、写真、文学、広告など多様なメディアに描き出された表象や言説を丹念に分析。「半島の舞姫」から「世界の舞姫」への軌跡を追う。植民地体制下の日韓文化交流の実態をも明らかにした画期的成果。

目次

序章
第1章 『SAI SHOKI PAMPHLET』が語る“崔承喜”―モダン・ダンサー崔承喜の戦略的イメージ発信をめぐって
第2章 映画『半島の舞姫』をめぐる崔承喜のイメージ表象―作られたテキスト「サイショウキ物語」
第3章 発信する朝鮮の舞姫の舞踊写真、越境する日本帝国文化―「崔承喜舞踊写真」論
第4章 戦前の日本画壇と崔承喜舞踊画
補章 戦前から戦後における川端康成の“崔承喜”論―『舞姫』の中の“崔承喜”を中心に
終章

著者紹介

李 賢〓 (イ ヒョンジュン)  
1976年韓国生まれ。宇都宮大学国際学部国際文化学科、東京大学大学院比較文学比較文化博士課程を経て2015年博士(学術)取得。現在、小樽商科大学准教授。専門は日韓比較文学比較文化。主に崔承喜、近代日韓文学、樋口一葉を研究対象とする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)