ナチの妻たち 第三帝国のファーストレディー
出版社名 | 中央公論新社 |
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出版年月 | 2020年11月 |
ISBNコード |
978-4-12-005351-1
(4-12-005351-2) |
税込価格 | 2,970円 |
頁数・縦 | 380P 20cm |
商品内容
要旨 |
悪名高き男たちの陰にいた第三帝国のファーストレディーは、これまでほんの脇役としてしか扱われず、その重要性は無視されてきた。彼女たちの闘争、権力掌握から、凋落、破滅、戦後の否定に至るまでを丹念に追ったノンフィクション。 |
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目次 |
第1部 頂点へ(初期の伴走者たち |
出版社・メーカーコメント
ゲーリング、ゲッベルス、ヒムラー、ハイドリヒ、ボルマン、ヘス。これらの名は第三帝国における権力や威光の同義語だ。だがおそらく、カーリン、エミー、マクダ、マルガレーテ、リーナ、ゲルダ、イルゼといった名はさほど知られていない。これらは悪名高き男たちの陰にいた女たちだ。独特な個性が複雑にからみあった彼女たちはヒトラーに魅了され、彼女たちの日常生活はナチのイデオロギーに支配されていた。ナチズムが勃興から衰退に至るまで、この女性たちは愛し、亡くなり、子育てをし、夫婦喧嘩をし、夫人同士で争った。その間ずっと、強大な総統の愛顧を得ようと争った。それなのに、彼女たちはほんの脇役としてしか扱われず、その重要性は無視されてきた。夫の殺人行為には気づいていなかったかのように。壁にかかった絵画は強奪したものだったし、屋敷で働かせていたのは囚人たちだった。食卓にのぼる食べ物は収容所で育てられたものだった。証拠は至るところにあったというのにだ。 本書はこういった女性たちを初めて詳細に調べ、闘争、権力掌握、凋落、破滅から戦後の否定と誤った思い込みに至るまでの時代を通して、彼女たちの物語を巧みに織りあげた。