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一九七二 「はじまりのおわり」と「おわりのはじまり」

文春学藝ライブラリー 思想 23

出版社名 文藝春秋
出版年月 2020年12月
ISBNコード 978-4-16-813090-8
4-16-813090-8
税込価格 1,815円
頁数・縦 486P 16cm

商品内容

要旨

「一九七二年以前に生まれた人となら、歴史意識を共有出来る気がする」。札幌五輪、あさま山荘事件、ニクソン訪中など、数々の出来事で彩られたこの年は、六四年から始まった、高度経済成長期の文化変動が完了し、大衆化社会へと突入していく戦後史の分水嶺となる一年だった。縦横無尽に資料を渉猟し、一九七二年以降に生まれた者たちとの歴史意識の橋渡しを試みた、著者の代表的時代評論書。

目次

なぜ、この年なのか
ポルノ解禁前夜
日活ロマンポルノ摘発される
ストリップショーと「四畳半襖の下張」
連合赤軍事件と性意識
赤軍派と革命左派の女性観の違い
それは「水筒問題」からはじまった
永田洋子の期待と失望
遠山美枝子のしていた指輪
榛名ベースでの新党結成と意識の落差〔ほか〕

著者紹介

坪内 祐三 (ツボウチ ユウゾウ)  
1958(昭和33)年‐2020(令和2)年。東京都渋谷区生まれ。早稲田大学第一文学部人文専修卒、同大学院英文科修士課程修了。1987(昭和62)年から1990(平成2)年まで「東京人」編集部員。1997(平成9)年、『ストリートワイズ』(晶文社)でデビュー。2001(平成13)年9月、『慶応三年生まれ七人の旋毛曲り』(マガジンハウス)で講談社エッセイ賞を受賞。2020(令和2)年1月13日、心不全のため急逝。「小説新潮」に連載中だった『玉電松原物語』が遺作となった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)