
トンデモ科学の見破りかた もしかしたら本当かもしれない9つの奇説
出版社名 | 草思社 |
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出版年月 | 2004年2月 |
ISBNコード |
978-4-7942-1282-5
(4-7942-1282-8) |
税込価格 | 1,870円 |
頁数・縦 | 274P 19cm |
書店レビュー
総合おすすめ度:
全1件
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「科学」ってなんだ?
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おすすめ度
- 文真堂書店 相生店 (群馬県桐生市)
タイトルに「トンデモ」とあるけれど、と学会による著作ではないのでそこだけ注意。 「トンデモ本の世界」シリーズでは、どちらかといえば妄想染みたトンチキな戯言が槍玉に挙げられることが多いけれど、こちらはちゃんと科学的な批判に耐え得るだけの理屈を持った理論が取り上げられている。そして、それらの説がかなり中立的に、科学的に検討されている。我々はつい結論だけ見て飛びついたり遠ざけたりしがちだけれど、大切なのはそのプロセスにあるということに改めて気づかせてくれる良書。ばっさり白黒つけてはくれないのでもどかしく感じる人もいるだろうが、本来科学ってそういうものなのだ。統計の知識があるとより読みやすいが、その辺の知識が無くても頑張れば理解できるように書かれているし、頑張るだけの価値はある。いわゆる文系の人にも、理工学系の人にも是非読んで欲しい一冊。
(2007年10月6日)
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おすすめ度
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商品内容
要旨 |
毎日、トンデモない理論が山ほど生み出され、普通の人々をダマしている。嘆かわしい現実である。しかし一方で、そのトンデモない理論のいくつかがある日突然、学界で支持され、それまでの定説をくつがえすこともある。となると、いったい私たちは何を信じればいいのか?しかし、トンデモ科学を見分ける方法はあるのだ。本書は、9つのトンデモ学説の実例を使い、実践的に「科学者にダマされない方法」を説く、真の意味での科学啓蒙書である。 |
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目次 |
第1章 トンデモ科学の見破りかた |
出版社 商品紹介 |
「微量の放射線は体にいい」「太陽は2つある」など新説奇説9つの真贋を鑑定。その過程から、正しい科学の疑いかたが身に付く本。 |
おすすめコメント
「微量なら放射線は身体にいい」、「太陽系にはもう一つ太陽がある」など新説奇説9つの真贋を鑑定。科学者にダマされない方法をお教えします!毎日、トンデモない理論が山ほど生み出され、普通の人々をダマしている。嘆かわしい現実である。しかし一方で、そのトンデモない理論のいくつかがある日突然、学界で支持され、それまでの定説をくつがえすこともある。となると、いったい私たちは何を信じればいいのか?しかし、トンデモ科学を見分ける方法はあるのだ。本書は、9つのトンデモ学説の実例を使い、実践的に「科学者にダマされない方法」を説く、真の意味での科学啓蒙書である。
内容抜粋
本書「第1章 トンデモ科学の見破りかた」より
本書は、科学に関心をもつ一般読者を対象としたものである。ほとんどの章は数学的な基礎知識を必要としないが、第8章と第9章は、おそらくその点で最も骨が折れるだろう。各章は本質的には互いに無関係なので、どこからでも自由に読んでいただいてかまわない。あるいは、本書をおそらく、大学の教養課程レベルの「科学におけるトンデモない考え」について授業をおこなう場合にも役に立つだろう。そのような授業の目的は、単にいろいろな考え−−−そのうちのいくつかは面白いかもしれないが−−−を探究するだけにとどまらないだろう。より重要なのは、異論の余地ある主張を信頼すべきかどうか、適切に選別する手法を考案することである。そのような能力(スキル)は、一つの社会としてのわれわれが直面する主要な科学的・政治的問題を、教養ある市民として理性的に検討するうえで決定的に役立つ。社会の利益のために、われわれは政治的選択の基盤を、可能なかぎり最良の科学に置くべきだ。真実であってほしいと願うことと科学とが一致するしないに関係なく、そうするべきだ。19世紀のことだが、ある主教の妻は、進化のことを耳にして次のように述べたそうだ。「まあ、あなた。ダーウィンさんの言うことが真実でないことを願いましょう。でも、もし真実だったら、それが世間に広く知られないことを願いましょう」。情報スーパーハイウェイシステムの時代に、この主教の妻の立場をとることはもはや不可能である。もしあなたが、奇抜な科学の摩訶不思議な世界を走り抜ける手荒いドライブに出かける準備ができたなら、思考のヘルメットをかぶって、シートベルトをしっかり締めて出発するとしよう。