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セックスボランティア

出版社名 新潮社
出版年月 2004年6月
ISBNコード 978-4-10-469001-5
4-10-469001-5
税込価格 1,650円
頁数・縦 238P 20cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • いくら文明が発達しても、人間の生業というものは変わらない。食べて、セックスして、それで眠らなければならない。かつてこんなことを言ってた作家がいた。この言は、人間の根本そのものをよく言い当てていると、思う。本書は、題名から推測されるとおり、かなり”濃い”内容である。丹念な取材により、障害者の性の実態が明らかにされてゆく。同じ作家の言葉であるが、性欲は食欲と同様に、人間にとって欠くべかざる生活の原動力である、ということを痛感させられた。(かま)

    (2005年8月4日)

商品内容

要旨

障害者だってやっぱり、恋愛したい。性欲もある。その思いを満たすための「性の介助」の現実とは?彼らの愛と性に迫るノンフィクションの意欲作。

目次

序章 画面の向こう側
第1章 命がけでセックスしている―酸素ボンベを外すとき
第2章 十五分だけの恋人―「性の介助者」募集
第3章 障害者専門風俗店―聴力を失った女子大生の選択
第4章 王子様はホスト―女性障害者の性
第5章 寝ているのは誰か―知的障害者をとりまく環境
第6章 鳴り止まない電話―オランダ「SAR」の取り組み
第7章 満たされぬ思い―市役所のセックス助成
第8章 パートナーの夢―その先にあるもの
終章 偏見と美談の間で

出版社
商品紹介

障害者だってやっぱり、恋愛したい。性欲もある。──その思いを満たすための「性の介助」の現実とは?彼らの愛と性に迫るノンフィクションの意欲作。

おすすめコメント

不自由さをかかえた障害者であっても性欲があるのはごく自然のこと。しかしそれは、見てはいけない、触れてはいけないこととされてきた。障害者は“性的存在”ではいられないのか? 障害者の欲求や思いを満たすための「性の介助」はどのようになされるものなのか?彼らの愛と性の現実に迫るノンフィクションの意欲作。

著者紹介

河合 香織 (カワイ カオリ)  
1974年岐阜県生まれ。フリーランスのライター。神戸市外国語大学外国語学部ロシア学科卒業。セクシュアリティや児童問題などのノンフィクションを執筆。『セックスボランティア』がはじめての単行本(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)