• 本

偉大なる敗北者たち メアリ・スチュアートからゲバラまで

出版社名 草思社
出版年月 2005年5月
ISBNコード 978-4-7942-1407-2
4-7942-1407-3
税込価格 1,870円
頁数・縦 270P 20cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 文豪ゲーテに生きる道を閉ざされ野垂れ死にした天才詩人レンツ

    マルクスから牛馬と馬鹿にされていた労働者たち、そんな彼らに世界史上
    はじめて政治活動への道を開いた労働運動の救世主ラッサール。 うかつにもほんの一時持ち場を離れたために失脚し、国際政治の舞台から消え去った東西冷戦終結時の最大の功労者ゴルバチョフ。 ドイツ海軍の暗号を解読し祖国イギリスを勝利に導きながら、チャーチルに功績を抹殺された天才数学者チューリングの悲しい人生。 文豪ゲーテに生きる道を閉ざされ野垂れ死にした天才詩人レンツ。 あくまでもヒトラー賛美をやめず、ついに文壇から葬り去られたたたき上げのノーベル賞作家ハムスンの意固地さ。 息子に名声、功績のすべてをかっさらわれたワルツの父、「ラデツキー行進曲」の作者ヨハンシュトラウス(シニア) 「砂漠の狐」の異名をとり、敵も味方もほめたたえながらヒトラーに抹殺された悲劇の猛将ロンメル。 ロシア革命の立役者でありながらレーニンに最高権力の座を横取りされ、ついにはスターリンに暗殺された天才革命家トロツキー。 弟トーマスの世界的名声に踏み敷かれながらもけなげに書き続けた兄ハインリヒ・マンの葛藤煩悶の作家人生。 他、チェ・ゲバラ、メアリスチュアート

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    (2009年3月25日)

商品内容

要旨

一瞬の光芒を放って世を去ったチェ・ゲバラ、フィンセント・ファン・ゴッホ、世界史の転換点で大きな役割を果たしながら功績を全否定されたアラン・チューリング、トロツキー、はからずも「帝国」の最後に君臨することになったルイ16世、ヴィルヘルム2世、ゴルバチョフ―。世界史の一場面に大きな足跡を刻んだ「敗北者」たちの人生をたどる歴史ノンフィクション。みずからの運命に抗い、敗れ去っていった者たちの栄光と苦悩に彩られた生涯を練達の筆で描く。

目次

1 生き急いだ才能(チェ・ゲバラ―密林を駆け抜けた血まみれの救世主
オスカー・ワイルド―監獄にぶちこまれた社交界のアイドル ほか)
2 最後の皇帝(ミハイル・ゴルバチョフ―民衆を解放してうらまれた男
ヴィルヘルム2世―国を滅ぼして幸せになった男 ほか)
3 消された英雄(アラン・チューリング―祖国を勝利に導きながら無視された天才数学者
エルヴィン・ロンメル―称賛され、歓迎され、抹殺された男 ほか)
4 敗れ去った女(リーゼ・マイトナー―男たちにノーベル賞を盗まれた女
メアリ・スチュアート―断頭台の露と消えた権謀術数の女)
5 悲しき芸術家(ハインリヒ・マン―弟トーマスの名声に覆われた悲しい人生
クヌート・ハムスン―ヒトラーを賛美して名声を失ったノーベル賞作家 ほか)

出版社
商品紹介

ゲバラ、ゴッホ、トロツキー、チューリングなど、世界史の一場面に大きな足跡を刻んだ「敗北者」たちの波瀾に満ちた生涯をたどる。

おすすめコメント

トロツキー、ゲバラ、ロンメル、ゴッホ、チューリング、ヴィルヘルム2世、ゴルバチョフ・・・世界史の一場面に大きな足跡を刻んだ「敗北者」たちの波瀾に満ちた生涯をたどる歴史読み物。歴史は敗北者によって作られる!

著者紹介

シュナイダー,ヴォルフ (シュナイダー,ヴォルフ)   Schneider,Wolf
1925年生まれ。『南ドイツ新聞』ワシントン駐在員として活躍したのち、『シュテルン』『ヴェルト』の編集長を歴任。1979年に創設されたハンブルク・ジャーナリスト学校の校長を開校以来務めている
瀬野 文教 (セノ フミノリ)  
1955年東京生まれ。北海道大学独文科修士課程卒。DAAD(ドイツ学術交流会)給費生としてケルン大学に留学。ドイツ語塾トニオ・クレーガーを経営(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)