• 本

眼が見えない猫のきもち

出版社名 平凡社
出版年月 2005年8月
ISBNコード 978-4-582-83277-8
4-582-83277-6
税込価格 1,430円
頁数・縦 189P 18cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • チャオ、ごきげんいかが?

    『間違いだらけのクルマ選び』の大ヒットでおなじみの、ちょいコワ(?)徳大寺有恒氏の”猫・私小説”です。元々は猫嫌いだったという著者。ある日一匹の猫を知人から譲り受けます。”チャオ”と名付けられたこの猫は猫エイズの上に全盲、それでも自身が闘病中の身であることも後押しとなって、同居生活が始まりました。目の見えないチャオは耳(音)を頼りにしているので、家の中で声や物音がしなくなると、誰もいないんじゃないかと大騒ぎになります。”チャオ、いってきます!””チャオ、ただいま!”とチャオに話しかけるだけでなく、自然と夫婦の会話も増えていく…。チャオを中心とした生活は、徳大寺家に明るさをもたらしたということです。チャオを抱いた著者近影の写真を見ても、それがよく分かります。怖い顔をしたオジサマがあんなにニコニコしているなんて!

    (2006年5月12日)

商品内容

要旨

徳さんちの子猫は、盲目のエイズ猫。この臆病で泣き虫で手間のかかる猫と暮らすうち、頑固な徳さんのこころは、幸せで一杯になった―忘れていた優しさと涙の味がする、親子よりも濃い、愛と絆のファンタジー。

おすすめコメント

巨匠初の私小説!徳さんちの子猫は、盲目のエイズ猫。この臆病で泣き虫で手間のかかる猫と暮らすうち、頑固な徳さんのこころは、幸せで一杯になった。忘れていた優しさと涙の味がする、親子よりも濃い、愛と絆のファンタジー。

著者紹介

徳大寺 有恒 (トクダイジ アリツネ)  
1939年、東京生まれ。水戸第一高等学校を経て、成城大学経済学部卒業。60年代初頭、トヨタ・ワークスチームのレーシングドライバーとして活躍したのち、自動車評論家に転ずる。1976年、それまでのメーカーサイドに立った自動車批評の常識をひっくり返し、徹底的にメーカーを批判した『間違いだらけのクルマ選び』を著しミリオンセラーとする。この『間違いだらけのクルマ選び』の出現は、戦後日本車の性能・品質を飛躍的に向上させる歴史的契機となった。以後、「ベストカー」「NAVI」「ENGINE」などの自動車雑誌でモータージャーナリストとして活躍、常に消費者の立場に立った自動車評論家として、その地位を不動のものとする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)