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皇帝の血脈 下

新潮文庫

出版社名 新潮社
出版年月 2005年11月
ISBNコード 978-4-10-245406-0
4-10-245406-3
税込価格 1,026円
頁数・縦 663P 16cm
シリーズ名 皇帝の血脈

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • この物語の後半では、いよいよタイトルの意味が明らかになる。舞台はヨーロッパから、ロシアへと移り、ジャックもニコラスと名前を変え、殺人者レイモンドをじっくりと追いつめてゆく。前半の追っかけっこもスリリングで楽しかったが、後半は人物の描写が読みどころ。レイモンドの内面が、庇護者の男爵夫人や婚約者などとのかかわりを通じてあぶりだされてゆくにつれ、小説であることを忘れ、こいつだけは生かしておきたくないと思ってしまった。あえていえば、人が死にすぎることに慣れてしまい、途中で結末が読めてしまう点に不満が残った。(のり)

    (2006年4月3日)

商品内容

要旨

あの男は本当に死んだのか?自らと妹の命を守るため、名を変えイギリスへと逃亡したジョン。穏やかな日々と新しい未来がつかめたかと見えた矢先、再び蠢きだす過去の亡霊。パリ、チューリヒ、ダヴォス…ヨーロッパ全域に張り巡らされた「ロマノフの血」へと到る周到な計画がいままさに発動の段階へと到っていた。予想を裏切り続けるサスペンス巨篇が最後にたどり着く、血の結末。

著者紹介

フォルサム,アラン (フォルサム,アラン)   Folsom,Allan
ボストン生れ。1963年にボストン大学を卒業後、ロサンジェルスで映像関係の仕事に携わり、脚本家としても活動。’71年にボストンへ戻り、不動産、ホテル、レストランなどで仕事をした後、’70年代後半に結婚。再びロスに赴き、脚本家として復帰。’94年、『狂気のコードネーム“明後日”』で小説家デビュー。続く『告解の日』も全米で大ベストセラーとなった
戸田 裕之 (トダ ヒロユキ)  
1954年島根県生れ。早稲田大学卒業後、編集者を経て翻訳家に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)