• 本

ボトルネック

出版社名 新潮社
出版年月 2006年8月
ISBNコード 978-4-10-301471-3
4-10-301471-7
税込価格 1,540円
頁数・縦 248P 20cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 著者の米澤穂信(よねざわ ほのぶ)氏は1978年岐阜県生まれの推理作家。若者を主人公にした青春ミステリ−ものを多く手掛けている。今回の作品は、福井の東尋坊で気を失い、目覚めるともう一つの世界に居ることに主人公男子高校生が気づくところから始まるSF的なミステリ小説である。内容は暗く、元の世界には居ないはずの姉を通じ、人間の無力さや嫌らしさを浮き彫りにしていく。落ち着いた筆致は安定感を感じさせるものの、この内容の重さにはややハードに感じるかもしれない。読書子的には苦手なSFものということもあり、読後達成感と同時に軽い疲れを感じた1冊である。(のり)

    (2007年11月11日)

商品内容

要旨

恋人を弔うため東尋坊に来ていた僕は、強い眩暈に襲われ、そのまま崖下へ落ちてしまった。―はずだった。ところが、気づけば見慣れた金沢の街中にいる。不可解な想いを胸に自宅へ戻ると、存在しないはずの「姉」に出迎えられた。どうやらここは、「僕の産まれなかった世界」らしい。

出版社
商品紹介

気づけば僕は「自分が産まれなかった世界」にいた。そこでは、死んだはずの恋人が生きていた――。新鋭の描く青春ミステリ。

著者紹介

米澤 穂信 (ヨネザワ ホノブ)  
1978年岐阜県生まれ。2001年、『氷菓』で第五回角川学園小説大賞奨励賞(ヤングミステリー&ホラー部門)を受賞し、デビュー。独自の視点で「青春」を描き、かつミステリとしての構築度も高い作品をコンスタントに発表している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)