• 本

ドブロクの唄 matsuo suzuki zuru‐zuru diary

出版社名 新潮社
出版年月 2008年4月
ISBNコード 978-4-10-306861-7
4-10-306861-2
税込価格 1,430円
頁数・縦 219P 20cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 体は老人、心は中学生

    2006年1月から2007年12月まで2年間、松尾スズキ氏が綴ったブログ「松尾スズキのズルズル日記ドブロクの唄」を1冊にまとめたのが本書。松尾氏、とにかく疲れております、痛んでおります、病んでおります。次から次へと困難に見舞われ、人に心配されるようなことばかり書き連ねる松尾氏。「責任なんか、とりたくねえよ!」と叫び、疲れきっているのに眠れず、しかし何とか乗り切れ!と自分に喝。人生をこじらせたり、がんばりきれなかったり、そしてついにダウンしたり‥。「いろいろあるなぁ、生きてると。」いや松尾さんの場合、いろいろありすぎ、多すぎですって。

    (2008年6月4日)

商品内容

要旨

人生でもっとも息苦しい2年間。でも書いた書いた。書き続けた。怒涛の労働。突然の病気と休業宣言。妻と愛猫との別離。そして、復活。脚本家で演出家で俳優で映画監督で小説家、自分でも自分が把握できない平成のドタバタ中年、松尾スズキに襲いかかる、ありとあらゆる災難と試練と冗談の真相。ズタズタな日々の中、雑誌に書けなかったできごと、書いてもしょうがないような、くだらない思いつき、そのすべてをコンプリート。

目次

二〇〇〇六年冬―『労働者M』/キョンキョンのジャージ
二〇〇六年春―『ニャ夢ウェイ』サイン会/大人計画『まとまったお金の唄』
二〇〇六年夏―『まとまったお金の唄』大阪へ/『hon‐nin』立ち上げ
二〇〇六年秋―大人計画フェスティバル/『ウーマンリブ先生』
二〇〇六年ふたたび、冬―映画『クワイエットルームにようこそ』脚本
二〇〇七年冬―『クワイエットルームにようこそ』撮影
二〇〇七年春―北野武と対談/たちいかなくなりました
二〇〇七年夏―堀井雄二からの手紙/離婚
二〇〇七年秋―舞台『キャバレー』/東大で講演
二〇〇七年ふたたび、冬―土釜と鍋と三日酔い

出版社
商品紹介

未来がなくても明日はくる――作家、映画監督、俳優としての華やかな毎日。背後に忍びよる愛猫との別れ、離婚、そして鬱。退廃と再生のセキララな記録。

おすすめコメント

人生は際限のない罰ゲーム。だから、おおむね笑える日々―― 脚本家で演出家で俳優で映画監督で小説家、自分でも自分が把握できない平成のドタバタ中年に襲いかかる、ありとあらゆる災難と試練と冗談の真相。怒涛の労働。突然の病気と休業宣言。妻と愛猫との別離。そして、復活――ズタズタな日々の中、雑誌に書けなかったできごと、書いてもしょうがないような、くだらない思いつき、そのすべてをコンプリート!

著者紹介

松尾 スズキ (マツオ スズキ)  
1962(昭和37)年12月15日生まれ。福岡県北九州市出身。俳優、映画監督、演出家、脚本家、作家。88年「大人計画」の主宰兼座付作家に。97年『ファンキー!宇宙は見える所までしかない』で第41回岸田國士戯曲賞受賞。2004(平成16)年、映画監督としてのデビュー作『恋の門』がヴェネツィア国際映画祭に正式出品される。06年、小説「クワイエットルームにようこそ」が第134回芥川賞候補作に。08年には『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』で第31回日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞。東京都在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)