• 本

廃校のうた

〔ネプチューン〈ノンフィクション〉シリーズ〕

出版社名 柏艪舎
出版年月 2009年12月
ISBNコード 978-4-434-13623-8
4-434-13623-2
税込価格 1,980円
頁数・縦 353P 19cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 懐かしの学び舎よ

    過疎のため、北海道の海辺や山あいで学校が次々に消えている。著者はその中で四ヶ所の学校を取材し、丁寧なルポでその実情を詳しく書き記してゆく。開拓によって多くの人が入植し農業に従事してきたものの、その後離農する者が相次ぎ廃校となった歌登・辺毛内小学校。病魔も来ない村と呼ばれたへき地の集落で、校歌作りの為に教員が奔走した神恵内・川白小中学校。校長先生のカメラで当時の学校生活が懐かしくよみがえる苫前・三渓小学校は、吉村昭の“羆風”で有名になったヒグマによる大惨事のあった土地でもある。そして黒塗りの校史と校歌にまつわる話の利尻・久連小学校。モノクロ写真から見えてくる懐かしい風景や子供の笑顔。皆、家業を手伝いながら自然の中で喜々として学び、働いていた。しばし、その時代に想いを馳せていただきたい。

    (2012年7月12日)

商品内容

要旨

北海道の歴史と共に歩んだ4つの小・中学校を温かな視線と綿密な取材で追った、心を打つルポルタージュ。

目次

歌登町立辺毛内小学校(小さな小学校が消えた
「うたのぼり」 ほか)
神恵内村立川白小中学校(病魔も来ない村
へき地校の青年教師 ほか)
苫前町立三渓小学校(写真集『三渓の四季』
校長先生のカメラ ほか)
利尻町立久連小学校(校歌1(利尻と函館)
「墨塗り校史」との出合い ほか)

出版社・メーカーコメント

北海道の4つの廃校に残されたそれぞれの物語。; ;歌登、神恵内、苫前、利尻。; ;北海道の歴史と共に歩んだ4つの小学校を温かな視線と綿密な取材で追った、心を打つルポルタージュ。; ;全校生徒わずか3人の卒業式、様々な想いをのせた校歌や木造校舎。; ;73枚の写真と共に、当時の人々の喜びと苦労がよみがえる。

著者紹介

菅谷 誠 (スガヤ マコト)  
1949年、横浜市生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。朝日新聞社のカメラマン、記者、映像担当デスクなどをへて98年からフリー(フォトグラファー、ライター、イタリア文芸翻訳者)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)