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常陸国河童風土記 古代史の騙りごととマツリゴトの今昔

出版社名 彩流社
出版年月 2003年11月
ISBNコード 978-4-88202-854-3
4-88202-854-9
税込価格 3,080円
頁数・縦 374P 21cm

商品内容

要旨

「河童はいます」「見える人には見えます」と、牛久沼の住人、小川芋銭翁は呟いた。その芋銭翁が描ける河童像には「誰が識る、いにしえ人の竜を画ける心」の画賛がある。「なぜ河童を描くのか」と訊かれ、芋銭翁が答えた言葉だという。芋銭の熱い想いに触発された稲毛・晦妖坊、香取・天真坊、大和・八丁坊なる自称三匹の老耄カッパが河童と竜、河童と神々のルーツを探るべく旅に出た。これは『常陸国風土記』という〓歌のふるさとを舞台に、三匹の河童が綴った奇態きわまる道中記、珍妙なる急ぎ旅の点描である。

目次

第1部 鹿島大神と要石(天離る宮処を遠み
〓歌のふるさとへ
手子姫の社に立つ ほか)
第2部 霞ヶ浦湖畔の河童流亡(化蘇沼神との対面
春立ちぬ
神崎のナンジャモンジャ ほか)
第3部 渚に砕けた神々(いわき・沼ノ内の弁天様
波立薬師での馬鹿っ話
弟橘媛に化けた天妃さん ほか)

出版社
商品紹介

大和王権の王化のための東征で、ゆえなく潰え去った水辺民と物言わぬ神々の姿、歴史の騙りごとを読み解く歴史紀行。

著者紹介

沢 史生 (サワ シセイ)  
1927年水戸に生まれる。本名・出沢冨美夫。1948年読売新聞社入社、編集局地方部、科学報道本部、連絡部記者。1982年読売新聞社を定年退職、小学館「ニッポニカ」編集委員。2003年老耄たるにより、日本ペンクラブ退会(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)