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近世ヴェネツィアの権力と社会 「平穏なる共和国」の虚像と実像

出版社名 昭和堂
出版年月 2005年2月
ISBNコード 978-4-8122-0438-2
4-8122-0438-0
税込価格 4,400円
頁数・縦 254,30P 22cm

商品内容

要旨

権力構造の変容とエリート層の再編過程から浮かび上がる「平穏なる共和国」ヴェネツィアの実像。貴族階級における寡頭政や台頭する官僚層の考察を通じて、従来の「静態的」なヴェネツィア社会像の転換を迫り、より実体的な社会のあり方を提示する。

目次

序 近世初頭のヴェネツィア―政治・経済・社会
1 投票に基づく「柔らかな寡頭政」―一五一六‐二六年におけるサヴィオ・グランデの選出をめぐって(政治手続きとしての「投票」
ヴェネツィアの政治構造と高位官職の選出 ほか)
2 一五八二‐三年の十人委員会改革(ヴェネツィア外交の転換と十人委員会改革
十人委員会と寡頭政
十人委員会改革の経過
高位官職就任者の分析
「柔らかな寡頭金」の特質)
3 書記局官僚層の形成(「秘書官」層の台頭
ヴェネツィアの市民身分と書記局官僚層 ほか)
4 「鉄を金に変える卑しき鍛冶屋のごとく」―貴族階級における新家系の成立(ヴェネツィア共和国最後のドージェ
カンディア戦争と新貴族家系の成立 ほか)

出版社
商品紹介

中世末期から近世にかけてヴェネツィアで展開した、エリート層の構成と権力構造における変容の過程を明らかにする。

著者紹介

藤内 哲也 (トウナイ テツヤ)  
1970年福岡県生まれ。1999年京都大学大学院文学研究科博士後期課程学修退学。京都大学博士(文学)。鹿児島大学法文学部助教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)