司馬遼太郎と朝鮮 『坂の上の雲』−もう一つの読み方
出版社名 | 批評社 |
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出版年月 | 2007年10月 |
ISBNコード |
978-4-8265-0471-3
(4-8265-0471-3) |
税込価格 | 1,980円 |
頁数・縦 | 187P 20cm |
商品内容
要旨 |
司馬遼太郎の作品『故郷忘じがたく候』にある一行の引用からこの物語ははじまる。それまで慣れ親しんできた司馬遼太郎の作品群への憧憬の念は、日本による朝鮮の植民地支配を「たかが三十余年」と断じたとき、悉く喪失する。その重苦しい意味を心の奥深くに刻んだときから、侵略者として日本人である自分の出自と重ね合わせて、己を苛む長く苦しい旅がはじまる。幼少時に育った韜かなる朝鮮での体験を踏まえて『坂の上の雲』に潜む蔑みの思想と対をなす「日本の優位」という国家幻想を緻密に検証し、維新から今日に至る近代化のネジレ構造を照射する。 |
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目次 |
1章 明治維新(ねじれた変革 |