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欲望の裏通り

カイロ三部作 2

出版社名 国書刊行会
出版年月 2012年2月
ISBNコード 978-4-336-05378-7
4-336-05378-2
税込価格 5,280円
頁数・縦 477P 23cm

商品内容

文学賞情報

2012年 第48回 日本翻訳出版文化賞受賞

要旨

舞台は1924年から27年まで。エジプトは1922年に条件付きで独立。24年の選挙で愛国的なワフド党が大勝し、指導者ザグルールが首相になる。しかしスーダンの統治問題などで英国との関係が緊張、その圧力でザグルールは失脚。アフマドは初老となり、若いザンヌーバを愛人として囲う。男盛りのヤーシーンは、弟ファフミーの恋人であったマルヤムと再婚したものの、ザンヌーバとの浮気が原因で離婚。のちにザンヌーバを妻に迎える。三男カマールは理想を追う青年に成長。親友の姉アーイダにプラトニックな熱愛を捧げる。彼女はカマールの友人と結婚。失意のカマールは小学校の教師となり、酒と女にふける。ザグルールの訃報の夜、アフマド家の次女アーイシャの夫と息子二人がチフスで亡くなる。ザンヌーバがヤーシーンとの子をひっそりと出産しようとしている。

出版社
商品紹介

アラブ圏初のノーベル文学賞作家マフフーズの代表作『カイロ三部作』初完訳版の第2部。一家3代ににわたる壮大な大河小説。

著者紹介

マフフーズ,ナギーブ (マフフーズ,ナギーブ)  
1911‐2006。1911年下級官吏の末子として、エジプトの首都カイロに生まれる。カイロ大学哲学科を卒業後、創作活動に従事し、三五冊の長編、一七冊の短編集、二冊の掌編集を発表。アラブ社会の代表的作家として、1988年にノーベル文学賞に輝く
塙 治夫 (ハナワ ハルオ)  
翻訳家。1953年外務省による戦後最初のアラビア語研修生としてカイロに学ぶ。アラビア語の習得が進むとともにマフフーズの文学に傾倒。アラブ七ヵ国に勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)