• 本

ペコロスの母に会いに行く

出版社名 西日本新聞社
出版年月 2012年7月
ISBNコード 978-4-8167-0853-4
4-8167-0853-7
税込価格 1,320円
頁数・縦 191P 24cm
シリーズ名 ペコロスの母に会いに行く

■立ち読みページを見る (画像をクリックすると大きくなります)

書店レビュー 総合おすすめ度: 全2件

  • 長崎在住の漫画家・岡野雄一さんが描かれた漫画「ペコロスの母に会いに行く」。ペコロスとは小玉ねぎのペコロスのことで、ペコロス似?の岡野さんご自身のことでもあります。そんな岡野さんが認知症のお母様との日々を月刊タウン誌に毎号1ページずつ描かれたのが全ての始まり。ある日、ある図書館での岡野さんの漫画の展示に詩人 伊藤比呂美さんが偶然出会われ、色々な場で紹介され繋がってゆきます。そんな中、自費で出版された「ペコロスの玉手箱」「ペコロスの母に会いに行く」が長崎の老舗書店で大好評となります。そこからお父様とお母様を描いた部分を抽出しアレンジを加え、新たな形で1冊の本に生まれ変わったのが、この1冊(装丁はアリヤマデザインストア)です。そして、この本はまだまだ繋がってゆきます。フェイスブックでの交流がきっかけで映画化が決定(FBをされている方はぜひ、映画「ペコロスの母に会いに行く」を応援しよう!をチェックされてみてください)。豪華キャストが勢ぞろい。さて、この一冊。どこまで繋がってゆくのか、愉しみです。

    (2014年2月10日)

  • こんな素敵な本を売ることができる幸せ…書店員になって良かったと心から思った1冊。ぜひご一読ください!

    (2013年9月28日)

他の書店レビューを見る

商品内容

要旨

62歳の漫画家が描く、認知症の母との可笑しくも切ない日々。

目次

1章 ちゃぶ台のある家
2章 母、ひと回り
3章 母、少女になる
4章 父、来る
5章 父母の旅
エッセイ
刊行に寄せて「生きる切なさ」(詩人・伊藤比呂美)

出版社
商品紹介

62歳の“ハゲちゃびん”漫画家が、認知症の母との「可笑しく」も「切ない」日々を綴った超遅咲きのデビュー作。

おすすめコメント

母は、人生の重荷を下したかのように、ゆっくりとゆっくりとボケていきました─。62歳、無名の“ハゲちゃびん”漫画家(=ペコロス)が 施設に暮らす認知症の母との「可笑しく」も「切ない」日々を綴った 感動のコミックエッセイ! facebookで話題沸騰、映画化決定! 40歳で故郷長崎にUターンした漫画家(62歳)が、親の老いを見つめてきた日々の、笑えて、温かくて、どこか切ない家族の物語。主人公は、認知症と診断され施設に暮らす現在89歳の母。母が見せる「人生の重荷を下ろしたとびっきりの笑顔」や、著者のはげた頭を見て名前を思い出すエピソード、時折つぶやく亡き父との思い出話などを描いたコミックエッセイです。「忘れること、ボケることは、悪いことばかりじゃないんだ。母を見ていてそう思った」長崎市の老舗書店で、2カ月間売り上げ1位を記録した自費制作本などから、家族を描いた漫画を集め、新作やエッセイを加えて刊行!

出版社・メーカーコメント

"無名の漫画家の自費出版本が全国区になりつつあります。著者は長崎市在住のフリー漫画家・シンガーソングライター、岡野雄一さん(62歳)。主人公は、グループホームに入所しているボケを抱えた母。ホームに通い母の世話をする中でのエピソードや、言葉の出ない母の表情から想像した心境、幼少期の家族の思い出などを、切なく温かく、また笑いをまじえて描いています。 西日本新聞、長崎新聞、テレビ(NHK全国放送など)が大きく取り上げたことや、詩人・伊藤比呂美さんが絶賛したこと、Facebook効果などで評判は全国に広がり、わずか2か月で1,500部をほぼ完売しました。 認知症患者は年々増えています。しかし、認知症は病気ではありません。ゆるやかに老いの階段を下りていく過程の、ただの「ボケ」です。著者は、ボケることは悪いことばかりじゃないと描きます。登場するキャラクターのかわいらしさとボケた母親の笑顔は、介護家族が抱える「呵責の念」をほぐしてくれることでしょう。伝わりやすい「漫画」の力を借りて、西(福岡・長崎)から、全国の疲弊した介護家族に向けてエールを送る一冊です。"