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ゴーレム

白水uブックス 190 海外小説永遠の本棚

出版社名 白水社
出版年月 2014年3月
ISBNコード 978-4-560-07190-8
4-560-07190-X
税込価格 1,870円
頁数・縦 429P 18cm

商品内容

要旨

プラハのユダヤ人街に住む宝石細工師の「ぼく」は、ある日、謎の人物の訪問を受け、古い書物の補修を依頼されるが、客の帰ったあと、彼について何も思い出せないことに気づいて愕然とする。どうやらその男は33年ごとにこの街に出現するゴーレムらしいのだ。やがて「ぼく」の周辺では次々に奇怪な出来事が…。夢と現実が混淆する迷宮めいたこの物語は、第一次大戦さなかに出版され、熱狂的に読まれたドイツ幻想文学の名作である。

著者紹介

マイリンク,グスタフ (マイリンク,グスタフ)   Meyrink,Gustav
1868年、バイエルンの宮廷付き女優の母親がウィーン滞在中に生まれる。本名グスタフ・マイヤー。父親はヴュルテンベルク王国の国務大臣で、庶子として育つ。商科大学卒業後の1889年、プラハで銀行の共同設立者となる一方で、神秘主義や東洋思想に傾倒して多くの結社・団体に関係する。1902年、事業経営に関する告訴により銀行閉鎖に至り、文筆生活に入る。1913年に初期短篇を集めた『ドイツ俗物の魔法の角笛』を刊行して好評を博し、ユダヤのゴーレム伝説にもとづく神秘主義的な長篇『ゴーレム』(1915)は第一次世界大戦下の不安な人々の心をとらえ、ベストセラーとなった
今村 孝 (イマムラ タカシ)  
1935年生まれ。京都大学文学部卒業、同大学大学院博士課程中退。同志社大学教授。専攻ドイツ文学・思想。2005年死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)