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いいがかり 原発「吉田調書」記事取り消し事件と朝日新聞の迷走

出版社名 七つ森書館
出版年月 2015年3月
ISBNコード 978-4-8228-1529-5
4-8228-1529-3
税込価格 2,640円
頁数・縦 335P 19cm

商品内容

要旨

秘匿されていた、政府事故調査委員会の「吉田調書」を、暗闇から引きだして報道したのは、朝日新聞(2014年5月20日)だった。ところが、3ヶ月半経った9月になって、あろうことか朝日新聞は、一転してその記事を全面取り消し、木村伊量社長(当時)が記者会見をひらいて謝罪する、という無惨な結末となった。これはジャーナリズム史上空前の事件である。

目次

1章 「吉田調書」記事取り消し事件を考える(「吉田調書」記事取り消し事件の論理的解剖
事故の解明に風穴を開けた「吉田調書」報道 ほか)
2章 わたしはこう思う(いいがかり
何かがおかしい ほか)
3章 ジャーナリズムの危機(2014年はメディアコントロールの総仕上げだったのか
白虹筆禍事件再考 ほか)
4章 ジャーナリズムの改善(組織ジャーナリズムはどう変わるべきか)

著者紹介

鎌田 慧 (カマタ サトシ)  
ルポライター。新聞記者、雑誌編集者などを経て独立。主著に『六ヶ所村の記録―核燃料サイクル基地の素顔』(岩波現代文庫、毎日出版文化賞)、『反骨のジャーナリスト市長―鈴木東民の闘争』(新田次郎賞、七つ森書館)など。「さようなら原発1000万署名市民の会」呼びかけ人など
花田 達朗 (ハナダ タツロウ)  
社会学研究者。早稲田大学教育・総合科学学術院教授、ジャーナリズム教育研究所所長。早大政治経済学部卒業、ミュンヘン大学大学院修了。東京大学大学院情報学環教授・学環長を経て、2006年より現職
森 まゆみ (モリ マユミ)  
作家。1984年に地元で地域雑誌「谷中・根津・千駄木」を創刊、終刊の2009年まで編集人を務めた。現在、地域史アーカイブ「谷根千・記憶の蔵」を主宰する。2014年に「紫式部文学賞」を受賞。地域活動で建築学会賞、サントリー地域文化賞など。元文化庁文化審議会委員(文化財保護)、現在日本ナショナルトラスト理事。著書に『鴎外の坂』(文藝春秋、芸術選奨文部大臣賞)、『「即興詩人」のイタリア』(新潮社、JTB紀行文学大賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)