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ドラマとしてのミュージカル ミュージカルを支える原理と伝統的手法の研究 カーンからソンドハイムまで

出版社名 彩流社
出版年月 2015年5月
ISBNコード 978-4-7791-2122-7
4-7791-2122-1
税込価格 3,520円
頁数・縦 253,14P 22cm

商品内容

要旨

ワーグナーのオペラとアメリカン・ミュージカルの違い、ミュージカル映画とテクノロジーを駆使する最近のミュージカルとの類似性、アメリカン・ミュージカルの大衆性の特徴、舞台とは何か、オーケストラとは何か等、作品のテーマや文化的背景を描く従来のミュージカル論とは異なり、ミュージカルそのものを構造的に捉え直した本格的な芸術論。アメリカにおける最もすぐれた演劇評論に対して与えられるジョージ・ジーン・ネイサン賞受賞作(2007年度)!

目次

第1章 統一と差異
第2章 台本とナンバー
第3章 人物とミュージカルの声
第4章 アンサンブル効果
第5章 ナンバーのドラマ
第6章 オーケストラ
第7章 ナレーションとテクノロジー:全知のシステム
第8章 ミュージカルとはどのようなドラマか?

おすすめコメント

アメリカにおける最もすぐれた演劇評論に対して与えられる ジョージ・ジーン・ネイサン賞受賞作(2007 年度)! 「批評家や作曲家は長い間、ミュージカルをオペラに適用される標準に合わせ、一つ一つの要素を統合して渾然一体のドラマと創造すべきだと主張してきた。しかし著者によれば、ミュージカルは台詞劇とは違う形式であり、歌のための プロットを宙づり(中断)させることを求めるものである。ミュージカルの成功はスムーズな統一にあるのではなく、差異が生む生気にあるのだ。ダンス、音楽、対話、歌は互いに異なるものでありながら、結びついて アクションと登場人物の異なる側面を探求するのである。1920 年代及び30 年代のショーから今日にいたるまで、ロジャーズとハマースタイン、スティーヴ・ソンドハイム、カンダー&エブ、バーンスタイン、ジェローム・カーンのような 作曲家と作詞家を議論しながら、際だったアメリカン・ミュージカルの連続性を述べる」 ワーグナーのオペラとアメリカン・ミュージカルの違い、ミュージカル映画とテクノロジーを駆使する最近のミュージカルとの類似性、アメリカン・ミュージカルの大衆性の特徴、舞台とは何か、オーケストラとは何か等、作品のテーマや文化的背景を描く 従来のミュージカル論とは異なり、ミュージカルそのものを 構造的に捉え直した本格的な芸術論! 【本書で登場するミュージカル】 『オクラホマ!』『キャバレー』『マイ・フェア・レディー』 『ウェストサイド物語』『南太平洋』『シカゴ』『野郎どもと女たち』 『ジプシー』『リトル・ナイト・ミュージック』『オペラ座の怪人』など…

著者紹介

マクミリン,スコット (マクミリン,スコット)   McMillin,Scott
1934‐2006。コーネル大学の英語の教授でありエリザベス朝演劇やシェイクスピア演劇の研究者であった。『ドラマとしてのミュージカル ミュージカルを支える原理と伝統的手法の研究―カーンからソンドハイムまで』の原著は、アメリカにおける演劇批評の父ジョージ・ジーン・ネイサンの偉業を記念して設立され、年ごとの最優秀演劇批評書に与えられるジョージ・ジーン・ネイサン賞(The George Jean Nathan Award)を2006‐2007シーズンに受賞した
有泉 学宙 (アリイズミ ノリオキ)  
1940年生まれ。立教大学大学院文学研究科修士課程修了。静岡県立大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)