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データ匿名化手法 ヘルスデータ事例に学ぶ個人情報保護

出版社名 オライリー・ジャパン
出版年月 2015年5月
ISBNコード 978-4-87311-724-9
4-87311-724-0
税込価格 3,080円
頁数・縦 251P 21cm

商品内容

要旨

データがビジネスを駆動する現在、さらなるサービスの進化と利便性を推進するために、個人に関する情報は不可欠です。本書は、機微な個人情報を多く含むヘルスデータを題材に、プライバシー保護とデータ有用性という相反する命題をいかに満たすかについて、豊富な実例とともに解説する書籍です。リスクベースの非特定化方法論、横断的データ、縦断的イベントデータ、データリダクション、地理空間の集約、マスキングなどデータの匿名化に必要な事柄を網羅的に解説します。医療者はもちろん、個人のプライバシーを守りつつ、より洗練されたサービスを提供したいエンジニア、データ技術者必携の一冊です。

目次

イントロダクション
リスクベースの非特定化方法論
横断的データ:研究レジストリ
縦断的な退院時要約データ:州入院患者データベース
日付、ロングテール、相関:診療報酬請求データ
縦断的イベントデータ:災害レジストリ
データリダクション:研究レジストリ再び
自由形式のテキスト:電子カルテ
地理空間の集約:カナダのDAコードと米国のZIPコード
医療分野におけるコード群:ハッカソン
マスキング:腫瘍データベース
セキュアな連結
非特定化とデータ品質

出版社
商品紹介

データの匿名化の考え方と具体的な手法を解説する基本書。基本的な考え方やアプローチ、具体的な手法やツールについて解説。

著者紹介

エマン,カハレ・エル (エマン,カハレエル)   Emam,Khaled El
オタワ大学医学部准教授、CHEO(Children’s Hospital of Eastern Ontario)Research Instituteの上級研究員、オタワ大学電子医療情報Canada Research Chair。またPrivacy Analytics社の創業者でCEOでもある。主な研究分野は、医療保健情報の非特定化/匿名化のための手法の開発と、医療研究および公衆衛生のためのセキュアな計算プロトコルの開発
アルバクル,ラック (アルバクル,ラック)   Arbuckle,Luk
この10年間、画像処理と画像解析から応用統計学の分野に至るまで、さまざまな計算に取り組んできた。CHEO Research InstituteのEHIL(Electronic Health Information Laboratory)に参加して以来、医療保健情報の非特定化手法に取り組み、セキュアな計算プロトコルの開発と評価に参加し、さまざまな統計学的サポートを行なってきた。またPrivacy Analytics社のコンサルタントとして、医療保健情報における患者の再特定リスク分析に大きくかかわっている
木村 映善 (キムラ エイゼン)  
愛媛大学大学院医学系研究科博士課程医学専攻社会・健康領域医療情報学講座准教授。北海道大学医学部卒業後、愛媛大学総合情報メディアセンター助手を経て、愛媛大学部附属病院医療情報部副部長を兼任。附属病院の医療情報システムの管理の傍ら、主な研究分野として医療情報学、情報工学を手がける
魔狸 (マタヌキ)  
医師。国立大阪病院臨床研究部院外研究員、愛媛大学大学院医学系研究科中退、札幌医科大学助手、医療機関勤務、医療系IT企業コンサルタントを経て、現在は内科・総合診療科として総合病院で診療に従事
笹井 崇司 (ササイ タカシ)  
ソフトウェアエンジニア。1996年大阪大学大学院工学研究科修了。ソニー株式会社にて、Webサービス開発、Bluetooth標準化、デジタルカメラ/音楽プレーヤー/タブレット商品開発などに従事。2015年退社。現在フリー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)