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アジア遊学 208

ひと・もの・知の往来 シルクロードの文化学

  • 荒木浩/編 近本謙介/編 李銘敬/編 後藤昭雄/〔ほか執筆〕
出版社名 勉誠社
出版年月 2017年5月
ISBNコード 978-4-585-22674-1
4-585-22674-5
税込価格 2,640円
頁数・縦 236P 21cm
シリーズ名 アジア遊学

商品内容

要旨

ことばや造形、信仰のなかにあらわれる西域のひびき。アジア全域にさまざまなインパクトをもたらした仏教東漸。これらの文化の融合と展開の基盤には、道であり、システムとしてのシルクロードの存在があった。西域という場とそのイメージ、そして伝播の媒介となる「道」を焦点化し、諸領域の知見より、ひと・もの・知のクロスロードを描き出す。

目次

1 西域のひびき(小野篁の「輪台」詠
敦煌出土『新集文詞九経抄』と古代日本の金言成句集
曹仲達様式の継承―鎌倉時代の仏像にみる宋風の源流
端午の布猴
中世初期のテュルク人の仏教―典籍と言語文化の様相
『アルポミシュ』における仏教説話の痕跡
『聖母行実』における現報的要素―『聖母の栄耀』との比較から)
2 仏教伝来とその展開(天界の塔と空飛ぶ菩提樹―“仏伝文学”と“天竺神話”
長谷寺「銅板法華説相図」享受の様相
『大唐西域記』と金沢文庫保管の『西域伝堪文』
玄奘三蔵の記憶―『玄奘三蔵絵』と三宝伝来との相関
遼代高僧非濁の行状に関する資料考―『大蔵教諸仏菩薩名号集序』について
投企される“和国性”―『日本往生極楽記』改稿と和歌陀羅尼をめぐって
海を渡る仏―『釈迦堂縁起』と『真如堂縁起』との共鳴
文化拠点としての坊津一乗院―涅槃図と仏舎利をめぐる語りの位相)