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アジア遊学 244

前近代東アジアにおける〈術数文化〉

  • 水口幹記/編 武田時昌/〔ほか執筆〕
出版社名 勉誠社
出版年月 2020年2月
ISBNコード 978-4-585-22710-6
4-585-22710-5
税込価格 3,520円
頁数・縦 307P 21cm
シリーズ名 アジア遊学

商品内容

要旨

天文学・数学・地理学など自然科学分野と、易を中心とした占術が複雑に絡み合った思想・学問である「術数」。術数は前近代を通じて東アジアの国々に広く伝播し、それぞれの社会に深く浸透してゆくことで、それぞれの民族文化の形成にも強い影響を与えた。本書では、幅広い文化的現象を統合する用語として“術数文化”というキータームを設定し、これまでの研究では看過されがちであった理論・思想以外の事象―文学・学術・建築物などへの影響や受容―を対象とし、地域への伝播・展開の様相を通時的に検討する。中国中心の術数研究から東アジアの術数研究への展開を望む一冊。

目次

1 “術数文化”の形成・伝播(人日と臘日―年中行事の術数学的考察
堪輿占考
味と香
郭璞『易洞林』と干宝『捜神記』―東晋はじめ、怪異記述のゆくえ
白居易新楽府「井底引銀瓶 止淫奔也」に詠われる「瓶沈簪折」について―唐詩に垣間見える術数文化 ほか)
2 “術数文化”の伝播・展開(ベトナムにおける祥瑞文化の伝播と展開―李朝(一〇〇九〜一二二五)の霊獣世界を中心にして
漢喃研究院に所蔵されるベトナム漢喃堪輿(風水)資料の紹介
漢喃暦法の文献における二十八宿に関する概要
ベトナム阮朝における天文五行占の受容と禁書政策
『越甸幽霊集録』における神との交流 ほか)