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アジア遊学 249

漢学とは何か 漢唐および清中後期の学術世界

  • 川原秀城/編 井ノ口哲也/〔ほか執筆〕
出版社名 勉誠社
出版年月 2020年6月
ISBNコード 978-4-585-22715-1
4-585-22715-6
税込価格 3,080円
頁数・縦 243P 21cm
シリーズ名 アジア遊学

商品内容

要旨

漢学は、漢代以降、大半の時期において、中国の学術に標準的な理論と方法を提供し、中国社会に規範として影響力を発揮した。現代の人文学の領域を大きく凌駕する漢学のパースペクティブは、どのようにその対象を広げ、如何に事象を記述しようとしたのか。漢唐および清中後期の学術を多角的に分析し、歴代漢学の総覧を通して学的特徴とその限界について考察する。

目次

第1部 両漢の学術(今文・古文
劉〓の学問
『洪範五行法』の発展と変容
前漢系学者の天文占知識)
第2部 六朝・唐の漢学(鄭玄と王粛
北朝の学問と徐遵明
明道に見る伝統と革新―南北朝における漢学)
第3部 清朝の漢学(清朝考証学と『論語』
清代漢学者の経書解釈法
乾隆・嘉慶期における叢書の編纂と出版についての考察
嘉慶期の西学研究―徐朝俊による通俗化と実用化)
第4部 総論:漢学とは何か(清朝考証学における意味論分析の数学的原理と満洲語文献への応用―データ・サイエンスとしての漢学
漢学は科学か?―近代中国における漢学と宋学の対立軸について)