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土地の記憶から読み解く早稲田 江戸・東京のなかの小宇宙

出版社名 勉誠社
出版年月 2021年4月
ISBNコード 978-4-585-22299-6
4-585-22299-5
税込価格 2,970円
頁数・縦 239P 図版11P 19cm

商品内容

要旨

大都市東京の周縁、早稲田界隈。低地と台地と、多くの坂に形どられたこの地を歩き続けた一人のイタリア人研究者がいた。神田川・東京専門学校・尾張藩下屋敷・穴八幡宮・胸突坂・夏目漱石・椿山荘―過去と現在、様々な学問領域を横断する自在な構想力で、古代・中世・近世に遡る土地の基層を掘り起こし、早稲田という「小宇宙(ミクロコスモ)」から、江戸・東京という「大宇宙(マクロコスモ)」を描く。膨大な文献・史料の博捜と現地踏査から土地の文化的・歴史的価値を発見する、もうひとつの江戸・東京学。

目次

第1章 井の頭から江戸の井戸まで―神田川と水都としての江戸の発展(神田川と早稲田―早稲が植えられた田
太田道潅と神田川
徳川幕府の成立と江戸の発展
「水の都」としての江戸と神田上水)
第2章 江戸から大江戸へ―振袖火事と早稲田界隈の下屋敷の誕生(明暦の大火と江戸の展開
下屋敷の誕生
戸山の尾張藩下屋敷とその周辺
下戸塚の屋敷と聖なる空間
高田の馬場)
第3章 椿の山―神田川の北側(熊本藩細川家の下屋敷の変遷―幕末から明治維新へ
山県有朋の邸宅―椿山荘
椿山荘の西隣り
胸付坂―駒塚橋まで続く急こう配)
第4章 早稲田(大隈重信と早稲田の邸宅
東京専門学校から早稲田大学へ
早稲田界隈の発展)

著者紹介

カーロリ,ローザ (カーロリ,ローザ)   Caroli,Rosa
1960年生まれ。ヴェネツィア「カ・フォスカリ」大学教授。専門は、日本近現代史、沖縄史、江戸・東京の都市史
大内 紀彦 (オオウチ トシヒコ)  
1976年生まれ。ヴェネツィア「カ・フォスカリ」大学大学院修了。特別支援学校教員。専門は、日伊文化交流史、特別支援教育
ドルネッティ,フィリッポ (ドルネッティ,フィリッポ)   Dornetti,Filippo
1978年生まれ。慶応義塾大学大学院経済学研究科博士課程修了。博士(経済学)。訪問研究員および兼任講師。専門は経済史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)