• 本

アメリカ社会の人種関係と記憶 歴史との対話

出版社名 彩流社
出版年月 2021年5月
ISBNコード 978-4-7791-2756-4
4-7791-2756-4
税込価格 4,950円
頁数・縦 350,49P 22cm

商品内容

要旨

アメリカ的な人種差別の構造と変遷を読み解き、歴史の再認識を問う!18世紀末から今日までアメリカ社会で展開されてきた人種関係史との対話。異なる状況下で多種多様な人びとが紡ぎ出してきた重層的アメリカ社会は、白人優位の人種差別が社会秩序として刻まれてきた歴史をもつ。その変遷を複雑な動態として個々人のレベルで捉えようと、半世紀にわたって発表されてきた12の「作品」を収録。

目次

第1部 奴隷制時代の自由黒人とアメリカ社会(フランス/ハイチ革命の記憶と自由黒人(一七九〇年代〜一八三〇年代)
自由黒人デンマークの蜂起未遂事件とチャールストン)
第2部 ウィルミントン事件の諸相(再建期のせめぎあい―ウィルミントンでの白人優越主義
「白い革命」(一八九八年)
「白い革命」下の黒人市民)
第3部 黒人コミュニティの可能性―シカゴの事例(黒人銀行家ジェシー・ビンガと仲間たち
シカゴ黒人新聞『ディフェンダー』の子供たち―ビリケン倶楽部の人種/国民意識(一九二一年〜一九四二年))
第4部 歴史のなかの実態と虚像(白い肌の「黒人」―アレックス・マンリー
一九九〇年代の「文化戦争」―左翼ギトリンの思い
二〇世紀アメリカにおける暴力の不可視化と秩序形成―キング象徴化と「カラーブラインド」の遺産
二一世紀に続く?カラーブラインド―チャペルヒルの事例
歴史の実態とマスター・ナラティヴ―活動家ブルース・ハートフォードとの対話から)

著者紹介

樋口 映美 (ヒグチ ハユミ)  
専修大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)