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カメラにうつらなかった真実 3人の写真家が見た日系人収容所

出版社名 徳間書店
出版年月 2022年12月
ISBNコード 978-4-19-865579-2
4-19-865579-0
税込価格 3,850円
頁数・縦 125P 27cm

商品内容

文学賞情報

2023年 第70回 産経児童出版文化賞受賞
2023年 第7回 日本子どもの本研究会作品賞受賞

要旨

1941年12月日本軍がハワイの真珠湾を攻撃した3か月後、アメリカ合衆国のフランクリン・D・ローズヴェルト大統領は、アメリカ西海岸に住むすべての日本人と日系アメリカ人を強制収容所に送りこむことを決定しました。日系人たちは、どんな職業についている人でも、家や持ち物をすべて置いていくように命じられ、「敵性外国人」として、強制収容所で暮らさなければならなくなりました。不安な日々を、人々はどのように耐えたのでしょうか?3人の写真家が、カリフォルニア州の砂漠に立つマンザナー強制収容所での日系人たちの生活を写真におさめました。小学校高学年〜。

出版社・メーカーコメント

1941年12月に日本軍が真珠湾を攻撃した三か月後、アメリカ合衆国の西海岸に住むすべての日本人と日系二世は強制収容所に送られることとなった。日系人たちは、家、仕事、持ち物を置いていくよう命じられ、許されたほんの少しの日用品を手に、有刺鉄線と武装した警備員に囲まれた収容所で暮らすこととなった。三人の写真家―ドロシア・ラング、宮武東洋、アンセル・アダムスーは収容所での日々を撮影した。ドロシア・ラングは合衆国政府の依頼をうけ撮影をしたが、収容所の厳しい生活をアメリカ国民に知らせようとした。 収容されていた日系人のひとりで写真家の宮武東洋は、持ちこんだ機材を使って収容所の実態を記録した。 風景写真家として有名なアンセル・アダムスは、意図的に場面を選びながら、収容所でも人々がくじけずに生きる姿を撮影した。 三人三様の写真を紹介しながら、その背後にある物語に焦点をあてた、戦争の犠牲になる人々の姿を描いたノンフィクション絵本。

著者紹介

パートリッジ,エリザベス (パートリッジ,エリザベス)   Partridge,Elizabeth
ドロシア・ラング、ウディ・ガスリー、ジョン・レノンなどの若い読者向けの伝記で高い評価を得る。全米図書賞最終候補、ボストングローブ・ホーンブック賞、ロサンゼルスタイムズ・ブック賞、マイケル・L・プリンツ賞、ジェーン・アダムス児童図書賞等、受賞多数。名付け親であるドロシア・ラングの写真に親しんで育つ。ドロシアが撮った、幼い孫を背負って砂埃の舞うマンザナーを歩くトラゾウ・サカウエの写真を見て、その背景にある物語を描こうと思い立ち、「カメラにうつらなかった真実―3人の写真家が見た日系人収容所」を執筆した
タマキ,ローレン (タマキ,ローレン)   Tamaki,Lauren
ニューヨーク在住のカナダ人イラストレーター。ニューヨークタイムズ紙、ウォールストリートジャーナル紙、ペンタグラム社、ペンギン社、ニューヨーカー誌等と仕事をし、イラストレーター協会、米ニュースデザイン協会、AI‐APで高く評価され、ナショナルマガジンアワードを受賞。日系カナダ人四世として、カナダのカルガリーで育つ。本書の絵を描くために、ブリティッシュコロンビア州の強制収容所に収容された祖父母について調べ、法学部出身の祖父が、強制収容から釈放された日系カナダ人たちの権利を守るために闘ったことを知った
松波 佐知子 (マツナミ サチコ)  
翻訳家、写真家。神奈川県生まれ。青山学院大学短期大学児童教育学科卒。版権エージェントや外資系IT企業等で仕事をするかたわら、「バペル絵本翻訳コンテスト」優秀賞等を受賞。児童書を中心に、ヨガ関係の雑誌や、ウェブサイトの翻訳に携わっている。また、国内外で写真技術を学び、現在は写真家として自作の和菓子を撮影し、和菓子や写真の教室も開催している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)