わたしの言ってること、わかりますか。
| 出版社名 | 光文社 |
|---|---|
| 出版年月 | 2025年4月 |
| ISBNコード |
978-4-334-10628-7
(4-334-10628-5) |
| 税込価格 | 1,760円 |
| 頁数・縦 | 221P 18cm |
商品内容
| 要旨 |
私の言ってること、わかりますか。今、どれだけの人が私の言葉を抱き留めてくれるだろう。この世界が真っ暗闇になって、お互いの姿形がわからなくなったとしても、私が選んで口に出した言葉で私だって気づいてくれる人が、一体どれだけいるのだろう。言葉たちへの恋心に混じってしまった数滴の薄暗い疎ましさ。血は今日も心臓を巡り続けて、私は言葉を書いている。もっと知りたい。こんなとき、貴方になんと伝えようか。もっと聞きたい。貴方はなんて言ってくれるのか。この身体には美しい言葉たちが巻きついて、私はもう、どこへだって逃げられないのだ。 |
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| 目次 |
言葉 |



出版社・メーカーコメント
新進気鋭の文筆家による、言葉にまつわるエッセイ集。セネガル人の父を持つ「ハーフ」ゆえに日本語に執着してしまうという著者。“それでも、私は日本語が好きだった。椎名林檎の歌が好きで、谷川俊太郎の「信じる」が好きで、男の人がふと漏らす「あら」の響きが好きだった。日本語は美しいと、感じることができる自分が好きだった”−−残酷でやさしくて美しい言葉との邂逅を独自の視点ですくい上げ、唯一無二の世界を紡ぎ出す。