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天才作戦家マンシュタイン 「ドイツ国防軍最高の頭脳」−その限界

角川新書 K−485

出版社名 KADOKAWA
出版年月 2025年6月
ISBNコード 978-4-04-082429-1
4-04-082429-6
税込価格 1,320円
頁数・縦 445P 18cm

出版社・メーカーコメント

ウクライナの戦野に立ち、作戦で第二次世界大戦を変えた知将。・参謀では、フランスを早期降伏に追い込んだ作戦計画を立案。・軍団長では、装甲部隊運用の名手であるグデーリアン将軍をも顔色なからしめるような機動戦を展開。・軍司令官では、クリミア・黒海の大要塞セヴァストポリを陥落せしめた。・軍集団司令官では、圧倒的なソ連軍を相手にみごとな防御戦を進め、ときには主力を殲滅した。戦略・作戦・戦術。戦争の三階層において、上位次元の劣勢を下位からくつがえすことはほぼ不可能だが、マンシュタインはそれを果たした。彼はドイツ国防軍最高の頭脳と称され、連合軍からも恐れられた。だが、その栄光には陰影がつきまとっている。ナチの戦争犯罪を黙認したのではないか、と。ロンメル、グデーリアン同様、日本では独ソ戦「英雄」の研究は遅れていた。天才の全貌を描く、最新学説による一級の評伝!■スターリングラードの廃墟で耐え忍ぶ兵士は「守り抜け、マンシュタインが助け出してくれる」とのスローガンを唱えた■戦争犯罪人とされた訴因の半数以上はクリミアで起きた事件【目次】序章 裁かれた元帥第一章 マンシュタイン像の変遷−−テーゼ、アンチテーゼ、ジンテーゼ第二章 サラブレッド第三章 第一次世界大戦から国防軍編入まで第四章 ライヒスヴェーア時代第五章 ヒトラー独裁下の参謀将校第六章 作戦課長から参謀次長へ第七章 立ちこめる戦雲第八章 「白号」作戦の光と影第九章 作戦次元で戦略的不利を相殺する第一〇章 作戦次元の手腕−−軍団長時代第一一章 大要塞に挑む第一二章 敗中勝機を識る第一三章 「城塞」成らず第一四章 南方軍集団の落日第一五章 残光終章 天才作戦家の限界あとがき主要参考文献