世界最高の辞典を作った名もなき人びと
| 出版社名 | 早川書房 |
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| 出版年月 | 2025年9月 |
| ISBNコード |
978-4-15-210460-1
(4-15-210460-0) |
| 税込価格 | 4,950円 |
| 頁数・縦 | 423P 19cm |
商品内容
| 要旨 |
19世紀、大英帝国は国家の威信をかけ、「英語のあらゆる言葉を網羅する」という壮大な目標のもと、辞書編纂プロジェクト「オックスフォード英語大辞典」(OED)を開始した。現代のクラウドソーシングを先取りするかのように、世界中の市民にボランティア協力を呼びかけ、膨大な用例を収集していった。中心となったのは編集主幹ジェイムズ・マリーであったが、実際には約3000人もの多様な協力者が存在した。顔ぶれは考古学者からポルノ収集家、婦人参政権論者、同性カップルまでおよび、それぞれの興味や関心がOEDに刻み込まれている。著者サラ・オーグルヴィは、OED編集者としての経験を持ち、偶然マリーの残した協力者の住所録を発見する。そこから膨大な調査を重ね、無名の協力者たちの実像を掘り起こした。個性豊かなその姿を通じて、当時学問の場から排除されがちだった女性の活躍や、世界各地の言葉を取り込む混成言語としての英語の姿が浮かび上がる―。オックスフォードの白人男性といったひと握りのエリートではなく、辞書づくりに情熱を注いだ一般の人びと(Dictionary People)の知られざる実態や貢献を描き出した、言葉を愛するすべての人に贈るノンフィクション。 |
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| 目次 |
A for ARCHAEOLOGIST(考古学者) |



出版社・メーカーコメント
20世紀にイギリスが威信をかけて編み上げた、世界最高峰の辞典「オックスフォード英語大辞典」。しかし実際に語彙を集めたのはひと握りのエリートではなく、無名の市民たちだった。辞書編纂者の著者が未公開の記録を掘り起こし、その知られざる歴史を明かす。