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古墳時代の歴史

講談社現代新書 2792

出版社名 講談社
出版年月 2025年10月
ISBNコード 978-4-06-541470-5
4-06-541470-9
税込価格 1,210円
頁数・縦 262P 18cm

商品内容

要旨

古墳はなぜ造られた?巨大化した理由は?考古学の最前線では既成概念がひっくり返っていた!?はじまりからその終焉まで。本邦初!第一人者が編年体で描いた決定版通史。

目次

第一章 古墳が現れるまで(紀元後一〜二世紀)
第二章 古墳はなぜ現れたか(紀元後三世紀)
第三章 古墳はどう拡がったか(紀元後四世紀)
第四章 古墳が巨大化した(紀元後五世紀)
第五章 古墳時代の地域・社会・くらし
第六章 古墳時代はこうして終わった

出版社・メーカーコメント

古墳時代の歴史は日本列島とその周辺だけで完結するものではなく、世界史ないしは人類史の一部であることを強く意識したい。古墳時代が始まって終わる紀元後一千年紀は、古墳時代の地球規模の気候環境の変動にも影響され、(中略)人びとを束ねる枠組みとシステムとが大きく組み替えられた段階である。ユーラシア大陸の東の端の沖合に浮かぶ日本の島々に巨大な古墳が現れて、王や有力者の政治組織が台頭したのは、この世界史的組み換えの一環とみなされる。歴史の動きをグローバルにとらえるこのような視点は、近年、国際的に盛んになってきた。また、グローバルな歴史の動きを導いた一因とみられる気候変動が、ここ十年来の高精度古気候復元の研究の進展により、一年ごとの乾湿や寒暖の変化として、具体的に把握されつつある。こうした視点や成果を取り込んで、世界史の一部としての古墳時代史を叙述することを、この本の第三の目標にかかげる。社会全体や世界の動きを視野に入れ、文献史学の成果も取り込んだ、考古学による古墳時代の編年史の総合的叙述。この本でしたいことは、それである。

著者紹介

松木 武彦 (マツギ タケヒコ)  
1961年、愛媛県生まれ。大阪大学大学院文学研究科博士課程修了。岡山大学文学部教授、国立歴史民俗博物館研究部考古研究系教授を歴任。専問は考古学。おもな著書に『列島創世記 旧石器・縄文・弥生・古墳時代』(全集 日本の歴史1、小学館。サントリー学芸賞)などがある。2024年、逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)